机の角から見てた
谷折りのテスト用紙
カーテンの裏に消えた
ラブレター入れのペンケース

月明かりがそっと、なんて
有り得るはずもなくて
愛するも愛されるにも
敗れたもの疲れたもの

同じ日々をただ繰り返すばかりの
「明日を望め」など言わないで！
仕方なく息を閉じる

私は天使なの天使なの
苦しいの
ただギュッてハグ
チュッてキスされたい
されないの
もう自由に飛べるはずの翼も
案外脆くてどこにも行けないな

疲れて帰って「ただいま」
返ってくる返事もある訳なくて
カーテンの裏怯えて
隠れたあの子は誰？

泣きそうでいても救われるのならば
「それでもいいかな」と思ったり
“いい子”でいようと努力したり

私は天使なの天使なの
苦しかったの
ただギュッてハグ
チュッでキスされたい
されなかったの
地から足離してみて気づいたこと
痛いほどとても寂しいこと

父も母も君も
白い目で見てくるから
嫌だその視線が痛い

これで楽になれるかなと縄に首を通す

私は天使なの天使なの
苦しいの
ただギュッてハグ
チュッてキスされたい
されないの
もう「愛してくれ」もしないなら
せめてこっちへおいでよ

生きたくないなんて大胆な嘘手向けて
潜る布団と一言取り消すには遅かった
自由に飛べるはずの翼も
案外脆くてどこにも行けないな

戻れないわ

戻らないわ