マスター、蒼のボカロ達が実体化出来る様になってから、そこそこの月日が経った、ある日。リンはリビングで一人でいた。レンは蒼と共に曲のレッスンを受けており、当然此処にはいない。更に言うとこの家は防音設備が完璧過ぎる位完璧なので音が漏れてくる事は無い。本当に、無い。
他の人(・・・?)達も自身の部屋にいたり、外に出掛けていたりでいない。正直言って、暇だった。
「あーっ! もう、暇ー! 何か面白い事無いかな・・・?」
座っていたソファから思い切り立ち上がるとリンは本棚を探った。すると出てきたのはアルバムで、どんな写真があるのだろう、とリンが一冊のアルバムを抜き出した時、ハラリ、と一枚、写真が落ちてきた。
ちゃんと挟まって無かったのかな? と思いつつ、リンはその写真を見た。そして、目を見開いた。
「これって・・・、蒼ちゃんと・・・蒼ちゃんのお父さん・・・?」
其処に写っていたのは小さな赤ん坊(恐らく蒼だろう)を抱いている、若い男の人の、ある意味ツーショットだった。男の人は黒髪短髪で、その感じは蒼の従姉妹の銀(シロガネ)に似ていた。切れ長の少し淡い青色の目はすっと伸び、写真で見るだけでもかなりかっこよかった。
「へーぇ、蒼ちゃんのお父さんてかなりイケメンなんだぁ・・・へーぇ・・・」
リンがその写真に見入っているとガチャリ、と扉の開く音がして、レッスンを受けていたレンと、それを指導していた蒼が戻ってきた。
「戻ったよー。・・・て、リン、何見てんの?」
「あ、ごめんね蒼ちゃん。勝手に写真見てた」
いや、それは別に良いんだけどさー、と言って蒼はリンに手渡された写真を受け取り、それを見る。ス、とその横からレンもその写真を見て「へぇ」と驚きの声を上げた。
「その人、マスターの父親ですか? かっこいいですね」
「あ、レンも思ったー? 私もかっこいいなぁ・・・て思ってたんだ」
「・・・これ、お父さんじゃないよ」
悪いけど、と付け足して蒼はそう言った。レンとリンは思わず一時停止する。そして、
「うっそだぁ! だってこんなに蒼ちゃんにそっくりなのにぃ!?」
「え、だって、これ、如何見たって父親じゃないんですか!? あ、金(コガネ)さんと銀さんの父親とかですか?」
そう一気にまくし立てるリンとレンの言葉を必死に蒼は否定した。
「そうじゃなくて・・・これ・・・つーかこの人は・・・・・・
私のお母さんだよ・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・はああぁぁああぁぁあああぁぁああああああああああぁ!!!???』
「ほら、妊娠してる時ってさ、子供に栄養取られるからって母さん髪短く切ってたんだって。ほら、私の髪の色、母さんと一緒でしょ? この髪の色は母さんからの遺伝なの。父さんは茶髪らしいから。あ、話逸れちゃったね。んで、まぁ私が産まれたんだけどさ、髪短いの母さん事の外気に入ったらしくて暫くは髪短かったらしいって聞いた事あるの。あ、レンの予想は一部だけ合ってるよ。母さんは金ちゃんと銀ちゃんのお母さんのお姉さんなの。だから母さんにも陰陽家の血が入ってるんだよー。・・・て、あれ? レン? リン? どしたの?」
『如何したのじゃねぇぇええええぇぇええええぇえ―――――――っっ!!!!』
答:蒼のお母さんでした
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