いつしか館はもぬけの空に。何にもないし、誰も居ない。
館に残っているものと言えば、コンチータと、美食を極めたものだけが座れる席と、穴や、齧り付いた跡がある壁くらい。
町中のコックはコンチータの噂を聞いて、絶対に館に近づかなくなった。
召使は(大人の都合により掲載出来ません)られた。
メイドは館から逃げた。
だが、それでも彼女は求め続けた。
究極にして、至高の悪食を……

「残したら、怒られちゃうもの」

そう呟いた後、
彼女は自らの右手を見て、そして静かに微笑んだ。

「マダ タベルモノ アルジャナイ」

(大人の都合により掲載出来ません)

コンチータの最後の悪食。食材はそう、彼女自身。
食を極めたその身体の味を知る者はすでにいない。


食らい尽くせこの世のすべて。


彼女、バニカ・コンチータは産まれた時からバニカ・コンチータではなかった。
コンチータの親も、その親も、その親達も先祖代々から美食家だった。
そこに、彼女は生まれた。
コンチータが母達に与えられた名前は『バニカ・コンチータ』ではなく、『メイコ』と言う名前だった。
メイコは食べる事が好きではなかった。
だが、美食家の親や、親戚達がそれを許すはずもなく、

『さぁ、残さず食べなさい』『なんで食べられないの!?』

食事が始まるたび、メイコは怒られました。
メイコは怒られるたびに悲しくて、ムカムカとした。
ある日、親戚の伯父さんに言われた。

『残さず食べれば怒られない。悲しくならないしムカムカもしない』

メイコはその言葉を聞いてから、誰よりも食べるようになった。

『偉いぞメイコお前に』『メイコは本当に良い子ね』

褒められるのが嬉しくて、メイコは食べ続けた。

『メイコではあまり美食家な名前ではないな。
 そうだ。改名をしよう!いいか?よく聞くんだぞ。
 今からお前の名前は『バニカ・コンチータ』だ!』

バニカ・コンチータの誕生だった。
それからと言うもの、コンチータは食べ続けた。
だが、ある日……

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  • 非営利目的に限ります

悪食娘コンチータ4

ついに4です。
多分次で最後です。
召使とメイド視点も次で最後だと思います。

閲覧数:2,658

投稿日:2009/04/07 17:31:17

文字数:848文字

カテゴリ:小説

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