序章のまとめ


現役中2の水野ひかるは、ボーカロイドの「KAITO」を通販で頼んだはずが、送られてきたのはなぜか等身大の「KAITO」。
ひかるは口あんぐり。



1章  ~①~  「ミニマム」



「・・・。(´Д`)ポカーン」
ひかるは口あんぐりのまま言葉が出てこない。
「おいっ!!「ごめんなさい」くらい言えよな???」
「・・・。(´Д`)ポカーン」
ひかるの頭の中は混乱状態だ。
なぜ、等身大のKAITOが???
通販で頼んだのはこんなのじゃなかったハズだ。
そもそも等身大のKAITOが送られて来る事自体おかしい。
なぜ?
なぜ・・・???
「あのですねぇ~~??何かしゃべってもらえます~~??」
「・・・なんで・・・??」
それしか言葉が出てこなかったひかる。
いや、それが精一杯だった。
「おい、何つった???」
KAITOは問いかける。
「なんで・・・あんた・・・等身大・・・???」
「んん???・・・あぁ、俺、トラックで一回事故られたんだ。そんときに、衝撃で・・・ってか???まぁ、これから宜しくな???」
ひかるに言う。
「・・・よろしく・・・???」
少しひかるは混乱が直ったが、まだひかるの頭の中は謎だらけだった。
が、本当に訊かなければいけない事をしぼりだし、訊いた。
「あんたうちの家族に見えるの??」
「何当たり前の事訊いてんの???」
「あんた、風呂入ったりトイレ行ったりご飯食ったりすんの??」
「何当たり前の事訊いてんの??」
「歌うの??あんた、ちゃんと???」
「何当たり前の事訊いてんの??」
「んじゃ、もしや、同居しろと???」
「何当たり前な事訊いてんの??」
「どわっはぁふぉぇのぅわぁうにゃぁん!!??」
「何当たり前の事訊いてんの??」
「いや、違うだろ!!!」
「ナイスツッコミ!!!」
KAITOは親指を立てた。
トホホ・・・・・。疲れるわぁー。
「じゃぁこっちも訊くけどあんたの名前は??」
「ひかる。水野ひかる。」
ようやく冷静さを取り戻したひかる。
「んじゃ、ヒカル、これから頑張ろーぜっ!!!」
「待て!!同居って事は、食料どーすんの??寝るところは??」
「ヒカルの部屋で寝る。広いし。食料は頼んだ!!」
「あのですねぇ??そーいうのはまずお母さんに聞いてからね??どうせすぐに追い出されるんだから!!」
「ふーん。あっそ。」
ひかるは、居間に行き、ひかるの母、柚季に事情を話した。
「まぁ、KAITO君て言うの??そうなの。カッコいい子じゃない。家に住んでもいいわよ。これから、ひかるを宜しくね。」
・・・・(´Д`)ポカーン。
ひかるは、また口あんぐり。
あの、だよ??
あのお母さんが同居を許した????
だって、いつも彼氏とか厳しい人だよ??
「いよっしゃ!!!つーわけで、ヒカル、改めて宜しくな!!お母さん、宜しくっス!!何か手伝える事あったら、何でもいってください!!」
「フフフ。元気な子ね。」
おいおい、お母さん、そんあにあっさり同居を許すのか??
「寝るときは、ちゃんと布団敷いて寝てね。」
「ハーイ、分かりましたぁ!!」
そんなこんなで、ひかるの部屋に戻っていった・・・。
ひかるとKAITOは、夕食が出来るまで、布団に寝っ転がっていた。
「あんさぁー、どうやったら歌えるの??」
「ヒカルが作曲したのなら、なんでも。」
「てかさ、あんたにとって私がマスターならさ、私の事マスターって呼ぶんじゃないの??」
「嫌だ。無理。年下だもん!!もっと綺麗なお姉さんだったら、「マスター様」って呼ぶのになぁー!!」
ひかるはKAITOに即答され、ムカつく奴だ・・・・。と思った。
大体、KAITOとか何歳だよ・・・・。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

1章  ~①~   「ミニマム」

さて、この後、どうなるんでしょうかね。二人の未来が楽しみです。

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投稿日:2009/03/07 11:37:35

文字数:1,555文字

カテゴリ:小説

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