1A)
カレンダーめくれば キンモクセイ
もうすぐ今年も 夏が過ぎる
小川に染み込む 蝉時雨は
あなたの街まで 聞こえたかな
1B)
ラムネを片手に 眺めた空から
不意に降り出した 淡い通り雨
1S)
さよならの声に またねと返した日
肩を染めたのも 今と 同じ水色
どれだけ願っても 戻れないのだろう
思い出すほど じわり 濡らす夕立
募ってゆく
2A)
すかした向こうに 並ぶ背中
小さな影法師 柔く霞む
2B)
地面に広がる 雨雫模様
思い出のページ ふやけて破れた
2S)
幼い希望と 酷く脆い期待を
裏切り続けて それでも 止まぬ水色
こんなに願っても 何も変わらないまま
長い時間で 溜まった 雨水たちが
流れてゆく
3B)
夕立があがり 広がる空には
虹が出ていた 橋をかけるように
LS)
底に残っていた ラムネを飲み干した
気が抜けていて ぬるくて 少し可笑しい
夜を待つ空 紫色に変わる
瓶に映った 頬に 薄い水色
冷たい風
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S)
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A)
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重たい灰色の曇り空
心まですべて包み込み
なんだかもう嫌になってしまう
そんな時にはとりあえず泣いて
嫌(や)なもの全部流しだして
それは恥ずかしい事じゃない
さあ、どうやら雲も晴れたみたい
一人ですべて抱えないで...『曇り空晴らして』
mebiuse444
指先に触れるは 冷たい熱 帯びて
背中に感じるは 秋の気配 漂う
流れる白い雲 赤とんぼの羽音
辿り着いた楽園 不意に涙零れた
そっと 耳を澄ませれば
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きっと うららかな日々に
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今
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羽化する間際
泥々とした蒼
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賢しい想いだ
瑕疵だらけの涯てに 古びた肖像を砕け
酷薄に
流る命
残滓はあるべき形容...流命
さはら
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