その頃。
コンコンとあたしはミクの部屋のドアを叩いた。
「・・・はいって、なんだ、リンちゃんか」
ミクはあたしを見て言った。・・・なんだ、リンちゃんかって・・・。
「・・・どうやら、その様子だとアカイトに告白されて、まんざらでもないって感じだねぇ、ミク?」
意地悪を言ってみると、ミクは
「そ、そんなことないよっ・・・。・・・で、何の用?」
と、うろたえたあと、聞いてきた。・・・おや、意外と冷静だ。
「・・・用も何もないけど・・・。ただ一言言いにきただけ」
「・・・?」
「やったねっ!探偵リンは嬉しいよっっ!!」
「え・・・っちょっと・・・っ」
「・・・でね」
あたしはミクに抱きついたあと、<予告>をした。
「近いうち、アカイトがデートに誘うと思うから、楽しみにしておいてねっ」
あたしはそう言って自室へと駆け出した。
「・・・待って」
ミクに小声で呼び止められたけど気にせず無視した。
あたしは、これからのことがとても楽しみに思えた。

「もう・・・リンちゃんのバカ」
私、ミクは呟いた。
「・・・でも、デートかぁ・・・。楽しみだなぁ・・・」
私は口がほころぶのが分かったけど、そのままにしておくことにした。

                   END

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  • 非営利目的に限ります

日常的環和 12話 ひそひそ小話小話

今回の話は、デートの予告をアカイトの代わりにリンがするという感じになっています。
書いていてふと思いました。ミク、前より成長したなぁ、と。
これからも、成長を見守ってもらえれば幸いです!

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投稿日:2009/07/19 18:40:23

文字数:532文字

カテゴリ:小説

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