孕めよ 闇の子
光を忘れ 焔を抱け
罪の烙印を額に掲げ
大地を駆けろ

(贄たる少女 一人で 笑う
その姿は まるで 百合の花)

月明かり照らす祭壇で
私は一人 横たわる
世界が終わるその日まで
贄らしく 明日をなくして……

(あの日連れて行かれる少女の後ろ姿を
少年は唇を噛みしめ 見つめていた)

嗚呼! 世界は何と無慈悲!!
僕らの仲を裂くのは神でさえ許さない
君を贄に選んだ神を 僕は 許さない

走る走る 黒馬は枯れ地を駆ける
廻る廻る 運命の歯車達よ
どうか僕に力を 彼女を助く力を
僕の命を望むというのなら
幾らでも差し出そう 惜しくなどない

(ならば、お前に力をやろう。
世界を壊すほどの強大なる力を!)

―闇ノ王は、笑んだ

共鳴する想いが苦しい
来てはいけない 嗚呼、けれど
あなたの想い 近付くの
私 ヒトリ 涙流して

(早く 早く 君の元へ! 僕が助けてあげる!)
(駄目よ 来てはいけない! あなたは何も知らなくていいの)

((嗚呼、あの[この]丘を越えたら、あなた[君]が……))

横たわる少女の体
伽藍洞の少女の胎(はら)
虚ろに見つめる少女の瞳に 最早光有らず
覆い被さり 笑うヒト一人
否、あれはヒトではなく……

―あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
(だから、来ないでと……)

少女の声 届くこと叶わず
廻る廻る 運命の歯車達は
彼女達を無慈悲に引き裂いて 裂いて
それでもくるり くるりとただ廻る
いつまでも そう いつまでも……

喰らう 闇ノ王
血濡れた唇の下には
二つの肢体 重なるように
二人 いつまでも……

(神など初めからいなかったのに。
全ては、深淵の主の御心のままに……)


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

或る愚かな少年の話

サンホラっぽくしてみました。
()は基本的に台詞。
歌うとしたら、
闇ノ王→KAITO
少年→レン
少女→ミク
語り部→MEIKO
かな。歌もパートわけしたりー。
……うん、サンホラだね笑

閲覧数:78

投稿日:2009/03/20 02:49:17

文字数:727文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント2

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  • はらぱら

    はらぱら

    ご意見・ご感想

    >>古宇田さん

    はじめまして!
    サンホラ、確かに生け贄の話はないですね……笑
    まぁでも雰囲気としてはクロセカあたりをイメージして書いてみました。
    この歌詞の元になった世界観は、私の頭の中でだいぶ固まっているので、違う物語詞も書けるように頑張ります♪
    読んでくださり、ありがとうございました!

    2009/03/25 21:53:24

  • 古宇田

    古宇田

    ご意見・ご感想

    初めまして、大好きな物語詞を求めて旅をしているつもりの古宇田というものです。

    検索していたらはらぱらさんのこの歌詞が見つかって…。

    純粋に好きです、こういうの。サンホラっぽいと書いてありましたけど、サンホラで生け贄をメインにしたものはなかったと思うので、新鮮な感じがしました。生け贄私好きですv

    パート分けして歌ってみたら、本当にいいでしょうね!…残念ながら私は曲作れないんですけど…。

    これから他の作品ものぞかせていただきます。
    では、失礼しました。

    2009/03/24 12:07:52

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