雷鳴 宇宙に水晶の雨が降って
赤、さそりの火の冷たい揺らぎ
星空のキーボードを叩くから、
どうか答えてくれないか?

ハロー、何処ノ誰カモ分カラヌ 星ノヒト
本日ハ晴天ナリ、晴天ナリ・・・

悲嘆と静寂が軸を歪ませ
自分のため息だけブレストに届く
純銀のA弦は何を紡ぐ
爪弾いた音を波に変え 空へ送る

宇宙とは混沌で虚も実も内包する闇だ

どれだけの定理(セオリー)に従えば この声を君に届けられるの
鏡写しのような 日常が怖くて 辛くて
果てなく一方通行が続く 通信記録の余白に書き留めた
気の狂いそうな 無我の空間に 滲ませたヴァリュアシオン


三日月は薄荷の香のするEm7
金剛石の彩るフラクタルなぞる
タキオンのペンで歌を綴るから、
どうか答えてくれないか?

ハロー、コノ空ノ何処カニイル 星ノヒト
本日モ晴天ナリ、シカシ風強ケリ・・・

特殊に相(あい)対し見えた陽炎に
囚われた愚かなコメットハンター
瀝青の寂しき無重力
意味のない数式を詩にし 空へ送る

“seek you”

どれだけの解法を知れば この心無事に闇に殺せるの
不可能だと言うならば この円を壊して 刎ねて
無機質な線だけが黒く残る 空白の座標の方眼紙のような
静寂が嫌で 音楽で満たした 途方もない空想宇宙


理論を転がすのは
じきに飽きてしまうさ
分かっていても、まだ 
目に見えるものだけに頼ってる

“愛”って何ですか?
僕には理解できない
夢なんだろうか、全部
この目に映ることも、映っていたことも、全部


どれだけの言葉を重ねても あの蒼には届かないとしても
アカシアの雨に打たれて 黄金律 探した
刻まれた円盤(レコード)に 君と僕の声をも閉じ込めて
宛て名の書けない手紙を 今夜も彼方へ連れて行くよ

灯り無き極夜の電波塔で 静寂に声枯らし歌い続ける
疑似的無機生命、それでもいい 聞こえるなら
生ける者、応えてくれ この惑星とこの宇宙すべてに告ぐ
脆弱なメロディを伝えるため 探している未発見の粒子を


ああ、今更ながら気づいた
あの日ちっぽけだった僕らがあの空に憧れたのは
あそこには争いも 僕らを隔てる一切の線もなかったからだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

点燈夫の空奏宇宙理論

聞こえているだろうか。

新革命シリーズのスピンオフ(だからなぜ終わってないのにry)。「夜が怖いから~」のリメイクと言ったらいいのか。
コンセプトとしては果てしない孤独の中で希望を待って紡ぐ歌。「理論」と名付けておきながらさして物理的法則も数学的法則も何も語っていないのがミソ(笑)。

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投稿日:2014/07/07 18:32:12

文字数:921文字

カテゴリ:歌詞

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