あれから兄さんの後に続いて道を進んでるけど、なかなか女帝がいるような場所も見つからない。
っていうか、ついさっき霧が出始めたから回りも見えにくくなってる。

ミ「あーもう! この霧のせいでまったく先が見えないよ! 女帝のばーか!!」

一向に変わらない道をずっと進み続けても、なかなか着きそうにないのに対して、ミク姉は女帝に当たっている。
ミク姉の気持ちも分からなくはないけど。でも元はと言えばテトさんがあんなことを頼むから今にいたってるのだ。ほんと何だったんだろう、別に私たちが相談を聞かなくてもいいと思うのに。

グ「はぁー。まだかなーその女帝とか言う人のところは…」

カ「もうそろそろ着いてもいいころなのにね」


兄さんが言い終わってしばらく歩いていると、霧がだんだん薄くなっていくのが分かった。
周りを見渡すと、先ほどよりはだいぶましになった。

レ「ようやく霧も晴れてきたね…これでやっと前がみえるようになるね」

霧がほとんど消えて再び前を見る。すると、霧があったときには見えなかったものが見えた。
なんか大きな建物がある。

リ「うん。と言うより、あの先になんかデカイ建物が見えるんだけど、もしかしてあれかな?」

みんな私が指を指したところを見る。

グ「ほんとだ!! 建物がいくつか見える!」

ミ「ねえ、早く行ってみようよ!!」

ミク姉は子供のように走って、建物へと続くこの道を進んで行った。
グミ姉も続いて走っていった。

レ「みんな! そんなに焦らなくても!」

レンの言うことも無視して、二人は行ってしまった。

リ「もー! 二人とも姉なのにぃー!」

カ「ほんとだよね! それに比べてリンはしっかりしてるよね。レンとそっくりだね! さすが双子」

珍しく、いつもはしゃいでる兄さんがおとなしい。

レ「兄さんはいかないの?」

カ「え? どこに?」

レ「ミク姉たちのところだよ」

カ「いや、そんないつも子供っぽいってわけじゃ…ね? リン?」

リ「まあそうだけどね。でもこんなときって、わくわくして先に走って行っちゃうのが、兄さんなんじゃないの?」

私が兄さんに答えると、兄さんは苦笑いをして言った。

カ「確かにそういうときもあるんだけど、なんかあの建物さ、なんかいろんなオーラって言うか、なんか漂ってるんだよね……。たとえば僕の嫌いなものとか苦手なもののにおいが…」

んー兄さんの嫌いなものってなんだっけ…?
たしか、お酒とかワインが苦手だったような…

レ「兄さんもなんかにおう? やっぱこれワインとかお酒のにおいだよね…」

私が兄さんに聞く前にレンが言った。

カ「あ、わかる!? だよね…これってお酒のにおいだよね…うぅくさい…」

言われてみればお酒のようなワインのようなにおいが漂っている。
で、気がついたらもう入り口のようなところまできていた。にしても結構歩いたとおもう。

ミ「ようやく来た!」

グ「おさけのにおいがするけど、兄さん大丈夫?」

カ「うん、これぐらいならなんともないよ」



入り口の周りは全て高い策で囲まれていて、中はどうなっているのか全く分からない感じだった。誰もいなくて、すこし大き目の門もあった。
きっとここからしか入るところはない。

レ「なんか簡単に開きそうな門だね」

グ「押したら開いたりしてね。兄さんやってみてよ」

グミ姉に押し付けられて、兄さんが門の前に立って扉を手で押した。


ギイィと音がして扉は簡単に開いた。


ミ「わあッ! ねえ、すごいよ! 町中綺麗な赤いバラが咲いてる!!」

扉の向こうは町があって、ミク姉の言うとおり、綺麗な赤いバラがいたるところに咲いている。
全体的にも赤の印象が強く、建物も赤に近い色のものがほとんどだった。

カ「う、町は綺麗なのにこのにおいが…」

グ「兄さん、このにおいは多分あの一番大きいお屋敷みたいな建物からだと思うよ」

カ「そうだね…。とりあえず、女帝さんはどこにいるのかな?」

レ「いや、ぜったいあの大きな建物だろ…」

カ「あ、やっぱりそうだよね!! さっそくいってみよー」

よかった。兄さんはまた、いつもの調子に戻ったようだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

童話の中の住人たち 3

ようやく町についた!
女帝さんはまだ出てきませんね…
女帝さんが誰かはお楽しみですよ! でも皆さんなら誰が女帝かすぐに分かるとおもいます
まあそれでもお楽しみということで!((((

閲覧数:276

投稿日:2011/04/19 16:29:06

文字数:1,748文字

カテゴリ:小説

  • コメント3

  • 関連動画0

  • 紅華116@たまに活動。

    お酒で女帝に予想がついたwww
    カイトにお酒を飲ませたらどうなるかな!? 個人的には泣き上戸になると思うwwww

    続きも頑張ってね^^

    2011/04/20 21:36:18

    • シベリア

      シベリア

      お酒ときたらあの人しかいない!!
      たしかに!あのせいかくだと泣き上戸もありだねwww

      続きがんばります!!

      2011/04/21 17:52:38

  • 秋来

    秋来

    ご意見・ご感想

    女帝って絶対あの人だ!!!
    お酒で想像つくwww

    お酒カイト兄に飲ませてみたいwww
    ニガテなものを無理やり食べさせるという((実はS!?

    2011/04/19 20:36:17

    • シベリア

      シベリア

      そうだよ!あのひとだよww
      お酒といったらやっぱりmry(((

      飲ませたらいったいどうなるんだろうww
      酔っ払って、暴れたりしてww

      2011/04/19 20:41:14

  • 絢那@受験ですのであんまいない

    女帝はたぶんm(((((殴

    兄さん酒が無理なんだね。私もにおい的に無理だよ~(笑)
    あの鼻にくるツンってにおいが…

    てかGUMIがしっかりしてるのが素晴らしい!ここのGUMIはいいお嫁さんになれそうだね。
    それに比べて兄さんはwww

    2011/04/19 20:23:10

    • シベリア

      シベリア

      そう、女帝はm(((((

      お酒ってなんかへんなにおいだよねwww
      うちもあれは苦手ww

      グミにはいいお嫁さんになってもらわないとね(((は?何言ってんのお前
      兄さん乙wwかたよった兄妹ww

      2011/04/19 20:29:08

オススメ作品

クリップボードにコピーしました