投稿作品9
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空っぽな間奏
書けるもの 僕だけが持てる鈍色
ずっと探してる
衝動 4分33秒間
僕がいる
僕がいる
僕がいる
前倣うもぬけの体に意味なんてないと歌いたい。
苦楽はなく頭もなく爪の先まで同じく。
存外どうだい正体、飛んじゃってみたい?...サクラノレイ
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いち に せーの でかけだして
さんはい どうぞ みつけないで
わたしとあなたでハイドアンドシーク あたまかくしてあしはだして
よーいどんで はじまって
ゴーストライト ねえ みつけて
わたしのきもちは ぱっぱっぱっ ほらなんだったっけ わからないよ
まだ さいしょでさいごの はくしのいっぺんに
か...ソラ
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たとえば簡単に目と目を合わせて笑えたなら
あの満天の星を見て 月が綺麗と言えたかな
太陽は頭の上 道の行く先を照らすようで
応えられないと言うようにただ足を止めた
靴先 飛び散った水滴を
眺める傍からはたりと 視界が滲んでいく
今からこの地獄を抜け出すように
あなたのもとへただ飛び立つように
この贋...カジカヅキ
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「人生は交錯する大きな環……その認識は往々にして正しい。おまえや僕のような『例外』を除けばね」
彼は湖の底にいた。ふわりふわりと空を飛ぶように揺蕩い、喋るその口から泡は出ない。声は水の中だというのにやけにはっきりとしていた。
俺は柔い泥に足を一歩一歩沈めながら、その背中を追っていく。
「例外、ね...[小説]桜野零
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偶像の夢
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私は読んでいた本を勢いよく閉じた。
「おや? もういいのかい?」
見れば、カウンターテーブルの向こう側の店主が屈託のない笑顔を浮かべている。その傍らに立つ『少女』は、私と目が合うとぱちぱちと瞬きをして小さくお辞儀をした。
少女が少年に代わる。まさしく『知っている通り』の内容。では、この少女は…...[小説] 天峰雫
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“拝啓
紅葉もじきに終わりますね。
そちらの様子はどうですか? そろそろ慣れた頃ですか?”
白い紙に走る僕、その色はさながら残り時間。
インクで薄まらない想いをまたひとつ、湖へ。
くちなしの花をちぎって栞にしていたんだ。
あの日をいつも思い出せるように。
どうしようもないこの愛は冗長だ。
ただずっと...ウツロイヒノ
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夏空を描いた。青く、青く、ただ透き通っていた。
逃げ水を追ったキャンバスの上の、空っぽなエモ。
乱雑に敷いた飛行機雲も、
馬鹿みたいに煩い蝉の音も、
描けば描くほど遠のいていくのが不思議だった。
昼下がり。虚無。帰り道。間違い。
何かを失くしたような気になった。
気になっただけ。
僕はカメレオン、カ...ハナダイッシキ
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揺れる街。回る傘。
花はとうに草臥れて、雨が降る午後六時、
僕は日暮れから逃げている。
もしいつか君に会えたとして、
僕は君を笑えないよ。
だって、あんまりにも涙が零れていくから。
遍く情景に身を委ね、いつか忘れてしまっても、
僕は君を思い出す。花を眺むみたいにさ、ただ。
夜がさんざっぱらに追い詰め...アマネシズク