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人喰いスキュラ

黒の樹海の奥深くに 大昔からいる人喰いの怪物
美女の姿をしているが うっかり近づけば命は無い

長い無数の腕を隠し持ち 獲物を捕らえて抱きしめる
そしてじっくり時間をかけて 締め付け 息を止めるんだ

泣き叫ぶ哀れな者も 死を恐れぬ勇者も
数え切れない人々を 今まで食べて来た

そりゃ彼女にしてみても 人しか食べない訳じゃない
鳥や獣 魚や野草 その気になれば虫や苔さえも
なのに彼女は 肉が不味いはずの人を何故か好むのさ

彼女の名前はスキュラ・フォルチュナ
とても恐ろしい 人喰いの怪物 


熊をも殺す凄まじい力で 捕まえられたら逃げられない
そして彼女は捕らえた獲物に 優しく微笑み諭すのさ

「大丈夫だよ怖がらないで 命ある者 誰もが
必ずたどる場所だから 安らかに 目を閉じて」

夢を求める冒険家も 絶望する世捨て人も
数え切れない人々を 今まで食べて来た

一年に一度だけ 人に化けて街に下りてくるよ
今日は楽しい謝肉祭 飲めや歌えの大騒ぎ
彼女も混じって 人と一緒に踊り笑いあうよ

彼女の名前はスキュラ・フォルチュナ
人を愛する 人喰いの怪物


そうさ彼女の好物は 一人の人が生きてきて
死に際に見る これまでの道すじ そしてその思い

子に捨てられたあわれな老人 親に捨てられた幼い子供
数え切れない人の思いは 彼女の中で生きている

黒の樹海で人を喰い 人を愛して幸せ願う

彼女の名前はスキュラ・フォルチュナ
忘れ去られた いにしえの女神

スキュラはギリシャ神話の怪物
フォルチュナはローマ神話の女神
何の脈絡も無いです…。

イメージは大体 固まってたはずなのに
前二作と比べてちょっと難産でした。なんでだろ?

これを最後に歌詞の投稿は当分自重しますね。


改変、転載フリーダム。

投稿日時 : 2007/12/31 15:41    投稿者 :nefty

ヘルプブクマでつながった作品とは?

【作詞講座】たった一人の読者へ宛てて【対話篇】

 数年前に書いた拙作「歌詞を書く上でのポイント」が気が付けば何人もの方にブックマークを頂いた様で、著者としては嬉し恥ずかし朝帰りといった今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。あんな拙い文章に最後までお付き合い頂きあまつでさえブックマークまで下さった皆様は今もまだ詞作に励んでいらっしゃるのだろうかとか少し物思いにふけったりもしています。
 創作に傾けられる時間や情熱というものは決して誰もが無限に持てるものではないと思います。それこそプロや最近ではプロに準じるほどのペイを得られるアマチュアというのも珍しくありませんが、少なくともそういった存在にならない限りは次第に日々の生活に忙殺され創作への意欲も情熱も削がれていくものであるのかもしれません。プロになったからといってその生活がいつまで保障されるかなんてわかったものではありませんしね。二十台も後半に差し掛かるとふとそんな事を考える時があります。
 特にピアプロで歌詞書きをしているとそんな事を考えてしまう事は多いです。特に僕のように曲先歌詞応募を活動の中心としている人間にとってそれは顕著で、近年のボカロブームで活発な動きを見せているピアプロの中で歌詞募集をかけている曲というものは多くありますが、その中で「歌詞を書いてみたい!」という衝動に駆られる曲は(楽師の技量に関係なく)ほんの一握りで、その中でタイミング良く出会う事ができて期限内に歌詞が完成する作品はさらに絞られますし、渾身の一作が出来た!と思ったところで楽師さんの目に止まらない事もあります。なまじ楽師さんに気に入って貰えたとしても他に有力な作品がある時は必ず採用されるものでもありません。そういった状況の中で自分は後何度心を奮わせてくれる楽曲に出会う事が出来てその中の果たしていくつが作品として形に残るのだろうという事を考えると少し寂しい気分になる時があります。皆それぞれ自分の活動があり生活がありますから、コラボをしたからといって楽師さんとの交流がそれきり途絶えてしまうなんていう事も往々にしてあるものです。
 他の歌詞書きの方にとってもそうであるとは思いますが、少なくとも自分にとって歌詞を書くために費やすエネルギーというものは膨大なものです。形にしてしまえばたかが数百文字の文字の羅列であっても、そこに懸ける熱量というものは一万文字の小説の世界を創造していく事となんら変わりありません。だからこそ例え簡単な一括レスポンスであれ、その労力を労ってくださる楽師の方の元には例えその時は採用されなくてもまた挑戦してみたいと思うものですし、逆にそういった心遣いの無い楽師さんの元にはどれだけ完成度の高い曲を作る方であっても二の足を踏んでしまうというのが人情であったりします。楽師さんにとってはそんな不遜な態度を取るつもりではないのだろうと理解はしていても。やはりコラボを謳う以上は互いの作品に対して敬意を払える関係でいたいものです。これはもちろん自戒の念も込めて。
 さて、前置きが必要以上に長くなりましたが今回は作詞講座対話篇という事で少し精神的な話に偏ってみようと思います。基礎的な事は以前の「歌詞を書く上でのポイント」や作詞講座で検索をかければ実に多くのテキストがあるので参考にしてみるのも一興であるかもしれません。

鶏 さん

鶏 さん

2013/01/13 00:59

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