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346件
古い国の古い図書館。
そこは自分だけの世界を見つけることができる場所といわれていた。
会社員、初老の紳士、生活に疲れた主婦、そして孤独な少年。
多くの人が図書館を訪れ、夢の世界を探して本を読んだ。
会社員は偉人の本を読み、自分の理想を見つけていった。
初老の紳士は宗教の本を読み、これから逝く世界への...夢のような図書館
香供夜
たくさんの時計が時を刻むお屋敷に、何の変哲もない小さな時計がありました。
毎日毎日、みんなと同じ時を刻む時計ですが少しずつ、ほんの少しずつ、彼女
の時はずれていきました。
小さな時計は必死で針を動かしました。正確な時を刻もうと。みんなと同じ時
を刻もうと。
しかしずれは大きくなるばかり。
そんなある...【コラボ用】時計の刻
香供夜
ドクンッ!!
・・・トクン ・・・トクン
ドクン!!
『できた、CV01!』 ・・・ザッ
『おお!ついに・・・ついにCV01の誕生だ』・・・ザザ
__________ザ――――――_________
ノイズが走る・・・
またあの日の夢だ・・・
は...☆。.:*:・'゜ 初音 ミク ☆。.:*:・'゜
6号
小さな村がありました。
それはそれは小さな村でした。
みんながみんな優しくて、
みんながみんな幸せでした。
ある日、ひとりの旅人が
ふらりと迷い込んできました。
たいそうお腹をすかせて、
たいそう疲れた様子でした。
「久しぶりのお客様だ!」
村のみんなはたいそう喜びました。...『幸せの村』
立秋@コトノハルカナ
仲良し双子の魔法使い
楽しく暮らしておりました
だけどちょっぴり寂しくて
二人は使った
旅人が訪れる魔法
一人目旅人緑の子
楽しく歌ってやってきた
歌声に聴き惚れて
二人は使った
旅人が帰れない魔法...黄色い双子の魔法使い
いそら
この世界では
どこかの場所に
人魚がいると
信じられていた
ある一人の少年は
信じている者だった
「人魚を食べると不死になれる」
ああ なんと悲しいこと
それを知った少年は
人魚をいざ捕まえんと...人魚の檻
水月ゆま
だれか覚えていて 満月の夜に埋もれた
四角い絵本の片隅の 名前すらない物語
金色の空が投げ捨てた
同じ羽色の綺麗なことり
彼女の住処は籠の中
息をするのも億劫だった
ある日だれかがやってきて
ことりにいつも笑いかけた
けれども彼女は籠の中
だれかはいつかいなくなった...月とカナリア
i ri
お城へ戻るその途中
広場に集う国の民
美しい歌声の少女
可憐な踊り子
エメラルドの瞳はまるで
宝石のように輝き
金糸のような髪は風を
纏って流れた
ああ 何故君は神の踊り子
届かない指がもどかしいよ...神の踊り子
由稀南
昔々、まだ魔法使いが精霊達とお話が出来た頃の物語。
ブリオッシュ大陸に、ブリオッシュ山という火山がありました。その大きな火山からは、大量の火山灰が降りそそぎ、大陸中に影響を与えていた。ブリオッシュ山から離れた処に住んでいる長(おさ)や家臣達も降り注ぐ火山灰に困り果てていました。火山灰は、農作物に...北風と合わせ鏡(その1)
紅(こう)
近付いてくる人影に、花嫁は伏せていた顔を上げた。
会話も無く寄り添う二人は、まるで美しい絵のようだが、互いを見つめるでもない視線はどこか余所余所しく、ぎこちない。
「お兄様・・・」
その声に花婿もやっとそちらに視線を向け、蒼い髪の青年の姿を認めた。
二人の男は無言で向き合い、儀礼的に会釈を交わした。...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第3話】後編
azur@低空飛行中
Vocal・・・鏡音リン/レン
Drums・・・Zero-G / BRUTAL BEATS
Tsunami・・・DATA BECKER / SUPER CLIP 12000
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お城から抜け出して
真...マーメイドとギタリスト
えびえむか(from BANANA///)
―――誰も知らないこの場所でめぐる物語・・・
さぁ、今夜は何のお話をしようか―――…
消えてゆく月 広がる暗闇
おもむろに心に響く その音こそ
我の眠りを妨げる音色であった
静かに目を閉じ 今を安らぐ
その時間までをも お前は奪うつもりなのか・・・?
少しあった月明かりが恋しいのだ
少しあ...一人の男と二人の少女・・・・
okisora
―目の前にある美しき紋章(しるし)
二人を結ぶ、唯一の証拠(証)――――-…
目の前にいた少女は泣いていた
傷だらけになっても生きようともがいていた・・・
そんな彼女の命を延ばしてやろうと思った俺はおろかだったのか?
ただ生きることにしがみついていた
この時代に生き延びても得はないと知りながら・...紋章(しるし)
okisora
水面に映る 青い空
その空を手にとって見て涙する少女――――
誰よりも美しい涙を流し少女は泣いたのだった――――…
外に憧れを抱いた
目の見えない私には何も解らないだろうけど
それでも何かを感じたくて外へ出てみたの
ただ走ってみた
ただ叫んでみた
それだけで十分だった
ああ、神よ… 何故私は目が見え...自然と少女
okisora
物語を教えてあげよう 今ここで
誰も知らない美しき 月夜のお話
一人の少女 微笑みながら月を見ていた
彼女の横に座る犬と共に月を見てた
そして少女は優しく犬に向って語りかける
「“このまま時が止まればいいな”と思うんだ」と
この星に生を受けてから 争いを見てきた
こんなに穏やかな時間がずっと続けばい...月夜の物語
okisora
それは一つの大きな物語
知ったのは私の命が消える時
見えなくなる中知ったこと
一つの話がある
たくさんの話がある
一瞬が話を分け、話は増え、その全てが先々分かれ、増える
話の全てに終りがあり、そして始まる
終りは始り、始りは終り
そして話は繋がる
一つの大きな物語に...それもまた、
G瓶