タグ「KAITO」のついた投稿作品一覧(31)
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「ここも変わったなぁ」
セミが耳を塞ぎたくなるような大音量で鳴く中、白い満月の光だけが俺の足元を照らしていた。
「暑・・・早く行こう」
額から噴き出してくる汗を拭い、居酒屋に入った。
「よぉ」
「カイト!久しぶりー!!」
高校の頃のクラスメイトが集まって同窓会を開いていた。
「変わってないじゃーん!...夏の夜【読みきり】
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周りの男性社員がおかしい。
いや、決して嫌な意味では無いんだけど…
例えば、私がパソコンに向かって仕事をしている時。
「巡音、俺がやっとくからお前やんなくていいぞ」
「え…でも」
「いいから」
「うん…」
同期の男性社員は私に代わって仕事を引き受けてくれる。
「何か今日、周りの男やけにルカに優しいじ...社内恋愛【部下の前に、女なんですッ!】 6
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「疲れたぁ~…」
今日は残業で、夜中までかかった。
本当は通りたくなかったけど、近道のキャバクラ・ホスト街を歩いた。
キャバクラとホストの仕事はよく分からないけれど、やっぱりいいイメージは沸かない。
なるべく下を向いて、目立たないように歩いた。
「お姉さん、遊ぼうよ」
「いや、ちょっと…」
私に話し...社内恋愛【部下の前に、女なんですッ!】 5
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「う、嘘!!」
朝起きてから、ポストを覗き茶封筒の中に入った『採用』の文字に驚愕する。
(ゆ、夢・・・・?)
そう思い、頬を思いっきりつねった。
「いひゃい」
夢じゃない・・・
私なんかが、本当に?
何だか高校の合格通知をもらったみたいな気分。
「相手の男の人の名前も書いてあるんだ・・・」
『氷山キ...社内恋愛【部下の前に、女なんですッ!】 4
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(今日、来るって言ったクセに・・・)
来ないじゃん!
只今深夜3時。
一人暮らししているマンションの私の部屋は、寒さのせいで息を吐くと白くなった。
(こういうところ、ヤダ)
来るとか言って期待させて、結局来ない・・・
仕事かな・・・
仕事なら、仕方ないよね・・・
(眠・・・)
今日はもう来ないと思い...社内恋愛【部下の前に、女なんですッ!】 2
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私、巡音ルカはこのV社で働いて2年になる。
「これそっちやって。あ、あとこれもなそんでこれも・・・」
この人は神威がくぽ。仕事の上司でもあり・・・
「ルカ」
上司でもあり、
「え、あ、何?」
「今日、お前ン家寄るかもしんねぇ」
「うん。分かった」
私の彼氏。
がくぽは私の耳元で囁くと、早々と仕事に戻...社内恋愛【部下の前に、女なんですッ!】 1
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(へ?)
唇に、何か軟らかいものが当たる。
「ふぇ?」
ゆっくりと離れて、
「ミク・・・」
そう言うと、お兄ちゃんは私を抱きしめた。
(え、え、あ、えぇ!?)
落ち着け、私!!
えっと、今、私お兄ちゃんと・・・・
「離して!!」...ワガママ!天然!ドジっ娘ガール!!~こんな私を愛してください~【5】
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今日は日曜日。
お兄ちゃんとリンちゃんと遊ぶ約束をしています★
これはリンちゃんとお兄ちゃんがお近づきになれるであろう絶好のチャンス!なんだけど・・・
「お兄ちゃん~~~!!起・き・て・よぉ!!」
「ん~・・・」
お兄ちゃんが起きてくれません!
「ちょっと!早くしなきゃリンちゃん来ちゃうでしょ!!」...ワガママ!天然!ドジっ娘ガール!!~こんな私を愛してください~【4】
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メイコお姉ちゃんが結婚した。
「お姉ちゃん、おめでとう!」
「ありがとう。ミクも早く幸せになってね」
「うん!」
数十年後――
「幸せ・・・・ね」
メイコ姉さんとの幼い頃の写真を見て、自分の無邪気な笑顔にふっと笑う。
ふとテレビのリモコンを手に取り、テレビをつけた。
『話題の双子のアイドルユニット、...【読みきり】昔と少しも変わらない【ですよ】
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「授業始めまーす」
先生が教壇に立つ。
「じゃあ、昨日の宿題出してー。答え合わせします」
がさがさと机の中をあさる。
・・・・ん?
(あれ?確か昨日、宿題やって机の上において鞄の中に入れ・・・)
てなかったー!!!
「初音さん。問1の問題答えなさい」
答えるも何も、宿題が無いから答えられないよー!!...【お礼絵も見てください!!】ワガママ!天然!ドジっ娘ガール!!~こんな私を愛してください~【3】
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「わぁ!!」
コーン・・・
虚しくもチャイムが鳴り終わる。
「ミクベル着できなかったぁー」
「はい会長からデコピン決定ーww」
「うわーん;」
ベル着っていうのは、私の学級にある『チャイムが鳴り終わるまでに席に着く』っていう決まりみたいなやつ。
それを守らないと、すご~く痛い会長のデコピンを食らうこ...ワガママ!天然!ドジっ娘ガール!!~こんな私を愛してください~【2】
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「レンッ!」
公園に入り、レンの名前を叫ぶ。
「うおッ!?」
遠くに小さく見えるレンの肩がびくっと上がる。
すぐさまレンに駆け寄る。
「なんだよお前・・・カイト先輩の事ならまた俺がなんとかして・・・・」
「違う!」
レンが言い終わる前に叫んだ。
「好き!!」
「はぁ!?」...ワガママ!ロリータ!スイートガール!!~こんなあたしを愛してよ~【最終話】
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レンに送られて家に入り数時間たった今。
レンが気になって仕方ない・・・!!!
もうカイト先輩とミクどころじゃない!今はレンが気になるの!!
(レンのあほ!なんでいきなりあんな事すんだよ!!)
いきなりそんなことされたら誰だって困る!そして気になる!
(レンの・・・)
ピンポーン
家の呼び鈴が鳴る。
...ワガママ!ロリータ!スイートガール!!~こんなあたしを愛してよ~【6】
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「じゃあ、俺ミク先輩といるからお前カイト先輩といろよ!」
「了解ですッ★」
わーい★レン、意外と優しいトコあんじゃん!
惚れ直したわ♪
って、あたしが惚れたのはカイト先輩だけだけど~
「お!いたいたッ!じゃ、俺先行ってくっからうまくやれよ!ミク先ぱーい!!」
レンはミクとカイト先輩のところへ向かった...ワガママ!ロリータ!スイートガール!!~こんなあたしを愛してよ~【5】
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「おはようリン」
朝起きてから、一番初めに自分に挨拶をするのが日課。
今日は日曜日!
ミクとその他の友達と遊ぶ約束をしています。
なんと!ダーリ・・・カイト先輩も来るんです!!
(何を着ていこうか・・・)
部屋いっぱいにぶっ散らかした服を並べてカイト先輩の好みを考えていた。
・・・・てゆうか
「あた...ワガママ!ロリータ!スイートガール!!~こんなあたしを愛してよ~【4】
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カイト「心中姫の裏話だよー見てない人はプロローグから見ようか」
メイコ「やる気なッ!」
レン「これって主人公誰ー?」
リン「あたしでしょ」
カイト「いや俺だろ」
リン「でも心中姫ってあたしだし」
カイト「でも俺視点でやってるから」
ミク「わすれなーいでねー♪うふふ(鬱」
メイコ「あぁぁぁぁごめんミク...心中姫 裏話?的なモノ(´▽`*)
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「・・・・・心中姫なんて・・・」
心中姫なんて、存在しなかったのか?
俺は、凛と蓮の兄だったのか?
「そうです、兄上様。心中姫など、存在しなかったのでございます」
「どうして!彼女は心中姫という異名をつけられ、罵声を浴び続けていたというのに!!」
「・・・・・落ち着いてくだされ、海斗殿。我々も今まで...心中姫【最終話】
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昔、村で双子が生まれました。
その双子は有名な大名の子供だったものですから、村中祝福してね・・・
「男児が産まれた・・・・・?」
「海斗様がいらっしゃるのに、男児が産まれた?」
「男児を売れ!城の主となる男児は一人で充分だ!!」
しかし、すでに城には主となる男児が産まれていました。
双子の男児は、別...心中姫12
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「こんなにうるさくては、どんな美人の女子を相手にしてもつまらないではないか」
凛と同じ、金の髪。
髪を一本に結った少年。
乱れた着物。
「蓮様!」
美紅が小刀を投げ捨て、少年に抱きついた。
「ああ、美紅は・・・・ずっと、ずっと、蓮様に会いとうございました・・・!!幼き頃から蓮様のお傍にいたくて・・・...心中姫 11
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「着いた・・・・」
ここが、遊郭・・・・
煌びやかな建物でも、やはりどこか気味悪くて、寂しい感じがする。
「嫌だわ・・・・気持ち悪い・・・・・」
さすがの芽衣子も俺の後ろに隠れて震えていた。
「参りましょう」
芽衣子とは裏腹に、美紅はどんどん建物の中に入っていく。
建物の中に早く入りたい、という心情...心中姫 10
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「すみません、そこのお方」
美紅が通行人に話しかける。
「なんでござんしょ」
「金の髪をした姫を見ませんでしたか」
「金の髪?異人さんかね」
「いえ。我が国には珍しい、産まれながらの金の髪にございまして」
「そんな異人様の様な娘は知らぬ」
鎖国が終わった直後で、皆異人が嫌いだった。
通行人はそっぽを...心中姫 9
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「ん・・・・」
ふすまから漏れる朝日のまぶしさで目を覚ました。
「凛・・・?」
さっきまで、いや、昨日抱きながら寝たはずの凛がいなかった。
『明朝には迎えにあがりますので』
楽歩の言葉を思い出した。
(そういや、そんな事言ってたな・・・)
凛の寝ていたところが、まだ暖かい。
俺は凛の寝ていたところに...心中姫8
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ぎし、ぎし、ぎし
床の軋む音がする。
(誰だ・・・?)
スッ
誰かが俺の部屋のふすまを開けた。
「誰だ!」
「わッ!」
聞き覚えのある女の声。
「す、すまん、海斗・・・」
「凛?」...心中姫7
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「くらえ美紅ー!!」
ぼすっ、と鈍い音がした。
「え、ちょ、やめてくださいぃぃぃ!!」
「あはは!くらえ美紅ー!!」
「やーん!芽衣子様まで!!」
「ここはどこの寺子屋だー!!」
枕投げをしている三人、凛、美紅、芽衣子は、すぐ寝ると言っておきながら全然寝る気配がない。
「海斗、寺子屋に枕はないじょ?...心中姫 6
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凛が言った時だった。
パタパタパタ・・・
天井から、物音がした。
「なんか、上から物音がするわね」
「さようにございますね・・・」
ドン!
「誰だ、お前ら!!」
天井から、女が二人降ってきた。
「我が名は百合!姫を連れ戻しに参った!!」
「我が名は麻奈!!姫を返せ!!」...心中姫 5
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広間へ向かうと、もう他の奴らが宴を始めていた。
「あ!海斗殿!先に飲ませていただいております!」
「お誕生日おめでとうございます!!」
そうとう飲んでいるせいか、他の奴らはふらついていた。
「ささ、海斗殿!飲んでくだせぇ!!」
「おう」
広間の一番前に座る。
俺の隣に芽衣子が座った。
「では、海斗殿...心中姫 4
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「よいしょっと・・・・」
金髪の女を布団に寝かせた。
「海斗ぉ~早く行こうよぉ~」
「海斗様、今日は、お忘れでいるようですが海斗様のお誕生日にございますよ。他の者は、もう宴の準備をしております」
「あ・・・?」
そうだった。
そういえば今日は、俺の誕生日。
すっかり忘れていた。
「え!嘘ぉ!!全然分...心中姫 3
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「ああ、それで心中姫か・・・」
「ええ。それに、それだけではないんです。赤子の父も妻の死に大変悲しみ、赤子と共に命を絶ったといいます」
・・・ん?
話がいまいち繋がらない・・・
「でも、赤子が死んだら心中姫はもういないんじゃ・・・」
「いいえ。さっき言いましたとおり、赤子は双子でおりました。赤子の弟...心中姫 2
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「う・・・」
「大丈夫。今すぐお城につれてってあげるからね」
城に連れてく・・・?
「俺は連れてくなんて言ってないぞ」
「私が連れて行くんです。海斗様、連れてってくれそうにないから」
「ほう。ならお前後から城に来いよ」
少し意地悪してみた。
美紅はまさかの切り返しに戸惑いながらも
「わっ、分かりまし...心中姫 1
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「海斗様!海斗様!」
美紅が慌しく俺を呼ぶ。
「どうした美紅」
「女子が・・・・女子が倒れております!」
「なに?」
川岸へ向かうと、金の髪をした女が倒れていた。
「誰だその女子は」
「分かりません・・・」
「ならば捨てろ」
女は長い間歩いてきたのか、足に肉刺ができていた。...心中姫 プロローグ
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