タグ「民族調」のついた投稿作品一覧(12)
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黄昏色に染まる空 風が運ぶ祈りの歌
ねぐらに帰る鳥達 私は何処に帰る?
暮れてゆく空に輝る 赤い星の道標
宛もなく歩いて行く 白い砂漠の海
月影揺れる水面に 風が散らす花模様
オアシスを彩る花達が 艶やかに咲き誇る
淡紫に染まる空 消え残る星の光
乾いた風に吹かれて 私は何処へ向かう?
流れゆく雲を...果てない旅の終わりを夢見て
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硝子色の砂の海 立ち枯れた水晶の森
空にかかる双子月 片翼広げた銀河
蒼く揺らめく水面 甘く薫る翡翠の華
夜空を舞う紅孔雀 湖底に眠る金の龍
竪琴奏でる指先 優しく響く子守歌
風にそよぐ瑠璃の髪 夜を閉じ込めた瞳
果てしなく広がる砂漠 夢の亡骸降り積もる
崩れゆく石の墓標 幾千万の星流れ逝く
月灯り...夢想歌
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黄金の翼広げ 空高く舞う鳥よ
導く峰の向こう 天空の湖
陽の光煌く波 蒼く澄み渡る水
古き伝説の都市 湖底に眠る
愚かなる若き王 神の怒りに触れて
その躰貫いた 雷(いかづち)の刃
降り続く雨の中 逃げ惑う人々の
祈りの声届かず 水底(みなぞこ)沈む
岸辺に咲く白い 名も知らぬ花
優しき風に そよい...天空の湖
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風に揺れる 白き薔薇は 誰を想い咲くのか
空を渡る 鳥の群れは 何処へと向かう
暮れゆく空 祈りの声 風に乗り流れる
崩れかけた 石の都 夢の奥津城(おくつき)
若き獅子王 築きし栄華 歴史の海に 沈み行く記憶
欠けた石板 古の文字 神話の中に 僅か残るのみ
夢と現紡いで 糸車が廻る 乾いた音だけが...幻想歌 ver.2(仮)
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A-1
忘れ去られた 神殿に
切なく 哀しく 聞こえる 調べは
風に乗せて 届く聲(こえ)
美し 歌姫 その姿 幻
B-1
祈り捧げる 人も既に失く
栄えし 都も 儚き 夢の跡
S-1
月灯り 受けて輝る...悠久の旅人
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心が哀しくて 眠れぬ夜は
月香華の花を 差し上げましょう
月の光に似た 冷たい薫り
貴女の哀しみを 癒してあげましょう
蒼白く可憐な 美しい花
枕元に置いて お眠りなさい
哀しみを忘れた 夢の中へ
優しく誘って くれることでしょう
還らぬ男性を想い 涙する乙女よ
せめて 夢の中で 愛しい男性...月香華(げっこうか)
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松に絡みし 藤の花 宵風揺れる 長き房
扇翳して 舞乙女 楽の音流る 春の宵
空に掛かるは 朧月 燃える篝火 揺らぐ影
白檀薫る 舞扇 紅の色房 金の鈴
舞い踊れや 舞い狂へ 今宵ひととき 笛の音響く
舞い踊れや 舞い狂へ 春の暮 妖し夜の 泡沫の夢
花房長く 咲きし花 色合い深し 春の花
艶や...泡沫(うたかた)の夢
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水面をすべる 切なき調べ
高く低く 月夜に響く
岸辺に揺れる 蒼き月香華
古の恋人の 変幻し花
風に乗せて 流れる調べ
遠く近く 心に響く
水面に映る 蒼き満月
古の時代より 変わらぬ姿
深き幽谷の 奥に隠れた
美しき華苑 瀞(きよ)き泉...樂醉夢(がくすいむ)
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白く輝る砂丘の彼方 揺らぐ陽炎
遙かな彼の地の 面影映して
風が描く砂の紋様 夕陽に染まる
砂漠のオアシス 今宵の宿に
今は遠い記憶の彼方 淡い想い出
優しき歌声 儚き微笑
許されぬ恋と 知っていても
想い止める事は 出来なかった
神の愛でし瀞(きよ)き歌声
永久(とわ)に失い...永遠(とわ)の旅人
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吹き渡る風に乗り 流れる歌は 古の調べ
砂に埋もれる石の都 通り過ぎる馬車は幻
祈る声も絶えた 神々の住みし 古き神殿
かつては栄えし都も 今はもう住む人も失く
古き書物に その輝きを残すだけ
歌い継がれし詩も 今は知る人もなく
ただ我が心に 残像を写して
...幻想歌(完成版)
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春の光受けて 咲き誇る 春の姫の 現身(うつしみ)の櫻
水面(みなも)揺らし 舞散る花弁(はなびら)ひらりひらり 風に乗り踊る
甘く薫る 華美しや 一夜(ひとよ)に咲く夢 春の宵
春辺(はるべ)は花折り 舞い踊る 佐保姫(さおひめ)の御姿(みすがた)麗しき
薄衣(うすぎぬ)を飾る 花模様 嫋(たお)...春秋姫
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【幻想歌】
吹き渡る風に乗り 流れる歌は 古の調べ
砂に埋もれる石の都 通り過ぎる馬車は幻
祈る声も絶えた 神々の住みし 古き神殿
かつては栄えし都も 今はもう住む人も失く
古き書物に その輝きを残すだけ
歌い継がれし詩も 今は知る人もなく
ただ我が心に 残像を移して
聞く人もない...幻想歌