水面をすべる 切なき調べ
高く低く 月夜に響く
岸辺に揺れる 蒼き月香華
古の恋人の 変幻し花

風に乗せて 流れる調べ
遠く近く 心に響く
水面に映る 蒼き満月
古の時代より 変わらぬ姿

深き幽谷の 奥に隠れた 
美しき華苑 瀞(きよ)き泉

咲き競い 咲き乱れ 百花繚乱
艶やかに 舞い踊る 花仙の乙女
匂いたつ 華の香と 調べに酔う
楽の音が誘う 夢の夢


水面震わす 哀しき調べ
儚き音 夜空に響く
空に瞬く 幾千の星
古の彼方より 届いた光

高き峰々の 奥に隠れた
美しき華苑 蒼き泉

咲き競い 咲き乱れ 百花繚乱
艶やかに 舞い踊る 花仙の乙女
匂いたつ 華の香と 調べに酔う
楽の音が誘う 夢の夢

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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樂醉夢(がくすいむ)

民族調。今度のは中華風です。
岸辺でニ胡を弾く兄さんが見えたので、書いてみました。

【月光華】とリンクしてますが、内容に繋がりはありません。
鷺草か菫の様な、可憐な花のイメージで書いてます。

旅人が湖に辿り着いた時は、既に夜になっていた。
月の光の下、蒼い月光華が風に揺れている。
遙か昔の御伽話で、哀れな恋人同士が変幻した花と伝えられている。
旅人は、畔に立つ小さな東屋を見つけた。
その小さな東屋で眠っていると、何処からかニ胡の調べがする。
その調べに誘われて、不思議な夢を見た。
誰も知らない泉と、四季折々の花が咲き乱れる華苑。
美しい花の精が、謡い舞い踊っている。
時を忘れて見入っていたが、ふと気づくと、元の湖の畔で
眠っていた。ただ、ニ胡の調べの余韻が耳に残っている。
見上げた空は、夜明け前の淡紫色に染まっていた。

昔々の御伽話

10/29
歌詞の一部を変更しました




閲覧数:292

投稿日:2011/10/31 13:56:30

文字数:309文字

カテゴリ:歌詞

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