Sabi
トンタン トンタン 靴鳴らし
煉瓦を積み上げ 空を見る
まだまだ まだまだ 遠いけど
「いつか届くさ 神様に」
A1
僕らの街は 砂の街
あれに見えるは サンドストーム
今日も誰かが吹っ飛んだ
頼りの泉は カラカラで
ガラガラ蛇が 笑ってるのさ
今日も誰かが死んでいく
B1
ねぇほら これじゃマズいでしょ?
神様に 直談判
身の程知らず 空 目指す
Sabi
トンタン トンタン 靴鳴らし
乾いた土が 積み上がる
まだまだ まだまだ 足りないが
「あいつァ 馬鹿さ」ホントかな?
A2
僕らの街は 嘘の街
言葉は一つ 好きも嫌いも言えるんだ
「イナ・ガタカ・シテク・シビサ」
たったひとつの 魔法の言葉
でもこれしか 伝える手立てがない
「イナ・ガタカ・シテク・シビサ!」
B2
ねぇほらこれじゃマズイでしょ?
神様に 直談判
身の程知らず 空 目指す
Sabi
トンタン トンタン 靴鳴らし
ようやく塔が出来てきた
そろそろ そろそろ 見えるかも
「頼むよ神様、会ってくれ」
C1
青年は 塔の上
着いた先には 青い空
雲ひとつない 青い空
B3
ねぇほら気付いてしまったよ
神様に 直談判
そんなことは できっこない
(雷鳴)
Sabi
ガラガラ ドンガン 塔崩れ
瓦礫のなかで 目を閉じる
そろそろ そろそろ 終わりだな
「愛する世界にお別れだ」
C2
青年は 目を閉じる
砂に隠され 礎に
誰かのための 礎に
D1
好き 嫌い ちょっと好き
違う言葉で言えるんだ
この喜びを この切なさを
どうか どうか 忘れないで
彼の名前は<空を目指した者>(バベル)
神様に 会いに行ったのさ
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