鏡音は神である。

リンちゃんはマジ天使である。
もう好きすぎてつらい。
そのせいか、いつもリンちゃんを見ると後ろに光が見える。
神々しいよリン様！

本当はもっと語りたいが、今回はここで抑えておこう。
なぜか？今回の目的は違うからだ。

今回は――…もう一人の鏡音、レンについて語る。


いいか…最初に言っておこう。


レンきゅんはレンきゅんである限り、レンきゅんであり続けるのだ！






<<レンきゅんなう！>>





「ルカさん！今回はレンくんについて語るよ！」
「そうねぇ」
「マスターがとある友人に書きたいんだって！」
「そうねぇ」
「ねぇ、レンくんマジ神だよね？」
「そうねぇ。レンなどは本当おもしろいわよねぇ」


聞いてくれなーい！
でも反応あったよ！
酷いけど！本音出てますけど！

あぁもう！
今回もルカさんは魅力をわかってくれないのか！

いいよもう！
だったら、今回も私一人で語らせてもらうわ！
だが、ルカさんがいないので仕方なくルカさんの気持ちを勝手に想像して語らせてもらおう！
それじゃあいくよ！


(＾ω＾≡＾ω＾) おっおっおっおっ


レンくんはてへぺろのついでに紳士さんたちからレンぺろされて、全身びしょびしょになってしまえばいい。
そしてシャワーを浴びて何事もなかったのように再びてへぺろをして、再び紳士さんたちからレンぺろされて、今度は更に全身ずぶ濡れになってしまえばいい。
そして涙目になって「もうやだー」と布団にくるまって紳士さんたちに怯えて、一晩中ガクガクブルブルしていればいい。
さらに夢の中にまで紳士さんたちにレンぺろされて、「らめええええ」と叫んで起きればいい。

レンくんは、いい感じに録れてたイケレン曲の録音中、視線の端に虫を見つけて「ぴゃっ！」って悲鳴を上げて台無しにすればいい。
そして「すみませんでした…」と素直に謝るも、プロデューサーから「いいじゃないか！ついでに今のも録らせてもらったよ(イケボ)」とさっきの悲鳴を再生されて再び「ぴゃっ！」と言ってしまえばいい。
さらに部屋の隅のほうに蜘蛛の巣とＧを見つけて、「ぴゃああああああ」と悲鳴を上げて後日道でスタッフさんたちにすれ違う度気まずそうに(または恥ずかしそうに)視線をそらせばいい。

レンくんは、頑張って仮装して「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ！」って言ったのに指さされた先のテーブルにはいつも朝食で食べてるバナナがあり、「バナナはお菓子に入るのか？」と考えながら素直に一本もぐもぐ頬張っていればいい。
そして今度はグミちゃんに「お菓子を(ry」と言ったら何事もなかったかのようにスルーされて悲しくなり、やけになってバナナをもう２、３本食べていればいい。
そしてなぜか急いで食べたため喉につまり、凄く苦しそうにドンドン叩いていればいい。
さらに後日、その光景を携帯に撮られ、写真とムービーをリンちゃんがおもしろそうに見ているのを見て「うが――！」と携帯を奪い取って、写真と映像をあわてて削除すればいい。


(＾ω＾≡＾ω＾) おっおっおっおっ



レンくんは、イベントの打ち上げでサ○ゼリアに行き、やたらテンション上がってドリンクバーの飲み物を混ぜて飲んだりしたところ友達からやんわりとたしなめられ、夜になってから枕に顔をうずめてバタバタすればいい。
そして「普通混ぜないのかなぁ…」と少し悲しくなってカイト兄さんに聞いたところ、「アイスは一種類ずつ楽しむものだよ」と返され「カイト兄に聞いた俺が馬鹿だった」としょぼんとしていればいい。

レンくんは、他のマスターの家のレンに 「うちのおふろなんてなー、じゃぐじー？ばす？なんだぞ！」 などとうろ覚えで自慢するも、「うちだって蛇口くらいあるよーだ」と返され、 首をひねりながらも、「そうだよなぁ……」と丸め込まれてしまえばいい。
そして反論しようとするも「そもそも蛇口がない風呂なんて風呂じゃないぞ」と言われて、再び丸め込まれてしまえばいい。
なんとか反論をしようとするが何も反論する点が見つからず、仕方ないので自分のところのリンちゃんの可愛さについて語っていたら、いつの間にか他のマスターのところのレンと『リンを崇める会』を結成してしまえばいい。


(＾ω＾≡＾ω＾) おっおっおっおっ


リンちゃんに駄洒落を言いまくって、そのうち冷めた目で流されるようになりたい。
そんなリンちゃんがある日、「レンったらおかしいんだよ」と、 レンくんが言った大変くだらない駄洒落を嬉しそうに話すので激しい嫉妬に駆られたい。
そして作戦を遂行し、こっそりバナナの皮をたくさん仕掛けて監視し、レンくんがうっかり引っかかってしまったところをニヤリと笑いながら、その光景を高画質で録画したい。
さらに後日こっそりリンちゃんに見せて、リンちゃんが爆笑しているのを見たレンくんが仕返しにバナナの皮を仕掛けようとしたところ、自分で引っかかって自爆していればいい。


(＾ω＾≡＾ω＾) おっおっおっおっ


レンくんは、今年こそは夏休みの宿題を早めに終わらせるぞ！と意気込んでプリントを取り出そうとしたところで、学校にプリントを全部忘れてきたことに気づき出鼻を挫かれ、登校日までにはすっかりやる気が失せてしまえばいい。
その姿を見て数日後に事情を聞いたリンちゃんに「学校に取りに行けば？」と言われたので学校に行きプリントを持って帰ろうとしたところ、そこを担任の先生に見つかりその瞬間速攻で土下座して「ごめんなさい」と謝っていればいい。
レンくんが必死に説明したのが通用したのか先生は許してくれたが、「そのプリントの束は明日提出だぞ」と言われて再び撃沈してしまえばいい。

レンくんは、道で出会った野良猫とお近づきになろうと公園の藪の中でじっとしていたところ、ハーフパンツから露出してる生足をしこたま蚊に食われたうえに結局猫にも逃げられてしまえばいい。
そして「くっそーなんで蚊がいるんだよ！」と涙目になって虫刺されの薬を塗っていたらさっきの野良猫が来て、凄い嬉しそうに顔をぱあっと輝かせるが、虫刺されの薬のにおいを嗅いだ猫に逃げられて沈んでしまえばいい。
おとなしく家に帰るとなぜか七ならべで負けて罰ゲームで猫サイバーの格好をしている涙目のカイト兄さんを見て「こんにゃろーこの変態！」「うああ！？違うよ！酔っためーちゃんが突然」「何か」「いえなんでもないです！」と、巻き添えをくらってめーちゃんの説教一時間のフルコースをくらいげっそりすればいい。


(＾ω＾≡＾ω＾) おっおっおっおっ


レンくんは、クリスマスプレゼントについて訊かれ、「ド○えもんの道具でひとつ選ぶなら：四次元ポケット」って答えるノリで「サンタさんの袋が欲しい」って答えて、翌朝枕元に本当にただのずた袋が置かれているのを発見し絶望すればいい。
そして袋をひっくりかえすと飴玉が二粒出てきたので嬉しくなって一つ頬張ったら、それがまさかの昆布味でさっきよりも落ち込めばいい。
さらに残りの一粒をリンちゃんに奪われ、「あーこれイチゴ味だ！」と喜んでいるリンちゃんを見てひたすらに落ち込めばいい。

レンくんは、「新年度になったら俺は変わるんだ！」と叫んで美容院に行って髪にメッシュを入れてくるも、「それ校則違反で内申下がるよ」とリンちゃんにぼそっと言われて一日で元に戻してしまえばいい。
「レン君は猫耳が似合うんじゃない？」と変なテンションのグミちゃんに変な格好にされて、どういうわけか最終的にぬこレンレンになって街の平和を守っていればいい。
マジカル☆ぬこレンレン！「くらえー！マジカルバナナアチャーック！…また噛んだにゃ！って、違ーう！」と叫ぶもすでに周りは撮影会になっていたためカメラのフラッシュが凄く眩しくなって抵抗する手段がないため、おとなしくそのままぬこレンレンをしていればいい。


(＾ω＾≡＾ω＾) おっおっおっおっ


リンちゃんがレンくんを呼びつけて、抵抗するのも構わず背中にのしかかり、そのままこたつからひとつみかんを取って自分の頭に乗せて、こっちを見てぼそっと一言「鏡音もち」とか言うので、もう食べちゃいたい。
そしてルカさんに写真を撮ってもらって後日見せてもらったところ、レンくんの部分だけカットされていたので「なんで省くの？」と少しテンションが下がって、仕方がないのでバナナを頭に取り付けてそのまま外出すればいい。


(＾ω＾≡＾ω＾) おっおっおっおっ


レンくんは、他のマスターの家のボカロたちがすごろくをしているのを見て、「うちでもすごろくをやろう！」と皆を誘うも「そもそもうちにすごろくはないぞ」と神威さんに返され、仕方がないので大きい紙を探してきて、二時間かけて自分ですごろくを作って完成させればいい。
完成した直後、「ゴールの直前に『スタートに戻る』のマスを作ろう」とか思って、もともとあったマスのところを作り直して、「これでおもしろいだろ！」とドヤ顔でカメラ目線すればいい。
そして改めて皆を誘って、レンくんがトップだったがゴール直前の『スタートに戻る』のマスにとまってしまい、スタートに戻されてトップからドベに一気に落ちて「裏目に出たか…」とどよーんとしていればいい。

レンくんは、駄菓子屋に行って買った十円ガムの当たり券を地道に数枚溜め、数日後にルンルンとうかれながら駄菓子やに入るも、当たり券を家に忘れて仕方がないのでバナナ系のお菓子を買って帰ればいい。
そして数日後、今度は忘れずに当たり券を持っていってガムを買うが、それが全部ハズレで「無駄になった…」とあきらめてガムで風船を膨らませて、「あ、結構膨らんだ」と喜べばいい。
ひそかにリベンジを誓うレンくんであった。

レンくんは、録画しておいた深夜アニメを見ようとするも、その週に限って立て続けに仕事があり、やっと見れると思ったら録画している数が多すぎて、見たいアニメが録りきれてなくて「なんという不覚…！」と呟けばいい。
そして諦めきれずに家から一番近いレンタルビデオ屋に行くも、借りたいやつがすでに全部借りられていて「なんたる(ry」と再びぼそっと呟けばいい。
二番目に近いところまで行ったらやっと一つ借りれたが、あくまで家から二番目に近い場所であって実際は凄く遠い上に自転車で一人で来たため、翌日筋肉痛が酷くて布団から出れないまま、諦めてネットで見たいアニメの最新話を探してバナナジュースを飲みながら一人で寂しくアニメを見ていればいい。


(＾ω＾≡＾ω＾) おっおっおっおっ


レンくんは、バレンタインデー直前に誕生日の人が、プレゼント代わりにチョコをもらったのを見て、「いいなー、俺ももらいたいなー」とうらやましそうに見ていればいい。
そして友人Ｔから「ごめん、このチョコもらってくれる？」と言われて喜んでチョコをもらい、「いただきまーす」と言って包みを開けたところで目が覚めて、「まさかの夢オチだったの！？」と驚いていればいい。
そして布団から出てリビングに向かおうとするも、枕元に「レンへ　ハッピーバレンタイン！リンより」という手紙が添えられたチョコの箱を見つけて、「リン…」と嬉しさのあまり、少し泣いていればいい。
包みを開けると中身はリンちゃんの手作りチョコが入っており、バナナの形をしたミニチョコが沢山あったので一つ頬張って嬉しそうなレンくんを陰から見て、リンちゃんと一緒にガッツポーズをしてほんわかしたい。






「……あ、あのー？ミク姉ー？」


語るのをやめて声がしたほうへ目線を向けると、そこにはリンちゃんとレンくん(人は彼女らを鏡音双子と呼ぶ)がいた。
私、何か変なことでもしたかな？


「ミク姉、全部声に出てるよ？いきなり何語り出してんの？」
「あっはは、さすがミク姉～」


レンくんは若干引いていた。
リンちゃんはなぜか大爆笑していた。


「どっか頭でも打ったの？それともネギの食べすぎ？」
「え、そんなことないよ。だってマスターが『やれ』って言ったから私は語ってただけだよ？」
「リアルな裏設定喋っちゃ駄目でしょ、ミク姉？」
「それに私はネギはあんまり好きじゃないよ？普通だよ！」
「ちょ、ミク姉それ言っちゃ駄目！」
「メタ発言ｗ」


三人で笑いあう。
あぁ、やっぱりこんな日常のほうがいいかもね。


「まぁ…そんなミク姉に、プレゼント！」


そう言ってレンくんが取り出したのは、一つの包み。
ん？これは何かな？


「もうすぐバレンタインでしょ？普段からお世話になってるミク姉に、私たちからのプレゼントだよ！」
「俺とリンの二人で作ったんだ。受け取ってくれる？」
「え…、いいの？」
「もちろん！私たちの気持ちを受け取って！」


包みには、「優しいミク姉へ　鏡音リン＆レン」と二人の手書きのメッセージが書かれていた。
その文字を見ると、心が温かくなってくる。
ありがとう。この双子の姉で、私は…凄く幸せです。