理科室から教室に戻ってきて、みんなで話していた。


すると突然教室のドアが開いて、キヨテル先生が入ってきた…。

ミ「な、なんでキヨテル先生がいるの！？」

メ「…ミク、本人がいるんだからそんなこと言っちゃダメ、絶対。」

…。

めーちゃん。それも言っちゃダメだと思う。

キ「皆さんまた会いましたね。」

キヨテル先生が笑顔で言った。
よくもまあ色々と言われたのに、そんなに笑顔で返せるんだか。

まあ内心では『何でこんな奴らとまた会わなきゃいけねぇんだよ！』とか思ってそうだ。

うん。いま言った言葉、ものすごく失礼だけど。

グ「キヨ先生、あのー…。次の授業は国語なはずなんですけど。」

キ「ああ、そのことだけどね、国語の…何先生だっけ？　まあいいや、国語の先生が出張でいなくなるから、代わりに頼まれたんだよ。」

おい、同じ職場の教師の名前を忘れたのか。

ク「じゃあまた理科をやるんですか？　もう嫌なんですけど…。」

キ「まさか、さすがにそれはないよ。安心してね。自習だから。」

よかった～。自習だ。
また理科なんてもう嫌だもん。

キ「それではみなさん席についてください。自習という名の授業を始めます。」

あいさつをして、自習が始まった。





はじめのうちはみんな読書とか、お絵かきとか、手紙回したりとかしていたけれど、しばらくするとみんな飽きたらしく、暇そうにしていた。



テ「あーもう！　授業とかよりはマシだけど、つまんない！！」

テトがすこしだけ吹っ切れた。

カ「でもほんと、僕もつまんないよ。」

レ「だよな。退屈。」

キ「ではみなさん。先生も暇なんで、何かしますか？」

先生も暇なのかよ。


ク「その案さんせー。」

グ「私もー。」

ミ「そうだね！　なんかしようよ！」

メ「もちろん、勉強とか以外ね。」

キ「分かってますよ。では何か意見はありますか？」

キヨテル先生ってなんか、学級委員みたい。

ミ「はいはーい！」

キ「何ですか、初音さん？」

ミ「嫌いな教科について、語り合う。とかどうですか？」

キ「面白いですね。ちなみに先生が嫌いな教科は、理科です」


………え？

先生理科が嫌いなのに、理科の担当なの？

なんだそれ。

キ「ほんとに理科って面倒くさいんですよねー。実験とかｗｗ何それｗホント笑っちゃう。」

メ「せ、先生！　キャラが変わってます！」

レ「じゃあ、先生にみんなで質問とかは？」

レンが珍しく意見を言った。ほんとに珍しい。

でもこれを言ったら睨まれそうなので、心の中でつぶやいておく。

リ「それいいね！　面白そう！　レンにしてはいいこと言うじゃん！」

レ「何それ。どんだけ俺いいこと言ってないんだよｗｗ」

あ、よかった、睨まれなかった。
レンは苦笑いをした。

ク「俺もレンの意見に賛成。なんか面白そうだしな。」

ミ「ミクももちろん賛成！」

キ「…僕に質問ですか…。まあ、いいですけど、あんまりプライベートな話はやめてくださいね。」

テ「もちろん分かってますよー！」

こうして先生への質問が始まった。



キ「では何か質問ありますか？」

聞きたいことはたくさんあるけれど、まずはありがちな質問からいこう！

リ「先生の好きな食べ物は何ですか？」

キ「んー、好きな食べ物ですか…。和菓子とかですね…。」

リ「へぇー。和菓子かー。以外だな。」

グ「じゃあ、次の質問！　小さい子好きですか？」

グミは何を聞いてるのやら…。
単にロリコンかどうか知りたいだけなんだろうな…。
まあ、私も気になるけど…。

キ「小さい子ですか、だいっ嫌いですね。マジで。うるさいし、すぐ泣くし、我侭だし、言うこときかないし。」

凄い以外。私は思いっきりロリコンだと思ってた。
あ、これも失礼だよね…。

グ「あっ、もういいです！　ありがとうございます！」

キヨテル先生が話していたのを長くなると察したのか、グミは話を止めるようにして言った。

カ「次の質問です。先生の趣味は何ですか？」

キ「そうですねー…。人間観察…ですかね。」

カ「そ、そうなんですかー！　楽しいですよね！　人間観察！」

…なんかカイトが無理やり先生に合わせているようにしか見えないのは、私だけだろうか。

キ「そろそろ授業の時間が終わるので、ここまでにします。」

テ「えー、もう少し質問してたかった。」

キ「はい、誰がなんと言おうともう終わりです。」

結構はっきりと言うな。



挨拶をしてようやく４時間目まで終わった。

あー…午前中勉強しただけでも凄い疲れるな…。

改めて思う。





給食を食べ終わって掃除も終わった。

あとは待ちに待った調理実習だ！