青く光るキラキラの小石
緑色に輝く虫の死骸
憧れの人のサイン
外国のボトルクラウン

箱に入れる時のワクワクは
世界で一番幸せだと思ってた
そこにあるってだけで嬉しくて
開けなくても想いの中で輝いてた

そのうちに宝物を探すのに飽きて
宝箱もどこかに置いたまま忘れた
何が入っているかも記憶になくて
開けても何も思い出せないかも

大丈夫心配いらないって申し出た
同じクラスのかわいいお友達
忘れた宝物一緒に思い出そうって
そうして私達は宝物探偵になった


まずは宝の箱を探さないとだ
クロゼットも物置にもどこにもない
ベッドの下にも屋根裏にだって
一体どこに行っちゃったんだろう?

誰かに貸したわけでもなくって
どこかに持ち出したわけでもなく…
そうだ!おじいちゃんに見せたんだ!
そのまま隅っこでホコリを被ってた

そうして見つけ出した宝箱を手に
ようやくここからがナゾ解きの始まり
簡単な留め金をパチンと外すと
ギュウギュウに詰まった輝く星たち

見た瞬間何もかもを思い出した
どこで見つけたかいつ拾ったかも
ドキドキが溢れて止まらなかった
とても早口で全部を説明してた


思い出す必要なんてなかったんだね
全部最初から気持ちの中に眠ってた
ゆっくり呼び起こして目を覚ませば
いつだってそれは何もかも甦らせる


夢中で宝物を見つめる私に
「最後の宝物があるよ」って一言
不思議な顔をして見つめていると
「君のことを大好きな僕の気持ち」
真っ赤な顔で言い放ってうつむいた
謎を解く前にギュッと手を繋いで
とても素敵な宝物が今増えたのね
閉じた宝箱と二つ分の笑顔

きっとこれからいくつもの
宝物たちが増えていくんだから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

タカラモノ探偵譚

閲覧数:217

投稿日:2021/08/18 23:05:24

文字数:715文字

カテゴリ:歌詞

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