ぱちり、目を開いた。今日も、いつも通り。
何も、変わらなくて。移ろいゆく季節も知らず。

明けない夜があって覚めない夢があって、
それでもいいでしょ。もし間違いだとしても。

「だきしめてよ、だきしめてよ、だきしめて」
否になる前に、
「だきしめてよ、だきしめてよ、だきしめて」
なんて嘘だよ。
だからやさしく笑ってくれたら、いいのに。

ぽつり、言葉吐いた。今日も、いつも通り。
何も、変わらないや。移ろいゆく空模様すら。

幸せすぎる夢にとじこもることくらい、
悪くはないでしょう。ねえ、おかしくないでしょう。

「だきしめてよ、だきしめてよ、だきしめて」
思うことはゆるしてよね
「だきしめてよ、だきしめてよ、だきしめて」
なんて言葉を呑んだ。
だからなんにも望んでなんかいないよ。
いないのになぁ。

いっそ、
あの日の熱、やわい笑顔、まっすぐなめ、
何もかもを、
忘れたなら、楽なのかな。むりだけどね、
ばかだからさ。

忘れないよ、忘れないよ、覚えてる、
永遠のように。
でもねいいよ、知ってるんだ、どうせ何も
戻らないんだ。
くずれてく、とけていく、こころのなか。

「何もないの」叫ぶ自嘲 夢の外でひとり自傷
手を伸ばしたものは理想 逸れる軌道消える機能
ひとつひとつ辿る記憶 憩うそこに戻れないよ
祈る先あの日の居場所 今日はただねむらせて。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

vacuous ghost

【vacuous ghost】の歌詞です

閲覧数:106

投稿日:2023/02/04 22:37:08

文字数:580文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました