【A】
 Ich war das Aschenputtel.
「私は灰被りだった」

 三度知らぬと嘘を吐き
 恋の手から逃げ出しても
 愛と鐘は鳴り響く

【B】
 魔法使いは言った
 舞踏会の夜
 魔性の女王を生む
 そなたを
 死なせる訳にはいかないと

【S】
 踊り笑い娘生まれ
 時節巡る度に怯え
 割れた器愛を注ぎ
 手に入れたと信じていた

 魔法の鏡
 答えておくれ
 雪のように清い心
 あの子に宿るかしら
 私の愛しい白雪姫


【A】
 Ich war das Aschenputtel.
 「私は灰に塗れた愚か者だった」

 慕い申すと狩人の
 王によく似た声に溺れ
 罪の果実は宿った

【B】
 狩人は森へ行き
 心臓(こころ)だけ帰る
 娘の所業の意味
 私の
 裏切りの代価なのでしょうか

【S】
 愛し憎し娘育ち
 三度森へ足を向けた
 国のためにならぬとても
 生を望み森へ捨てた

 魔法の鏡
 答えておくれ
 罪を洗う涙注ぐ
 この子は果たすかしら
 私の悲しき黒氷姫(くらひひめ)

【S】
 走り隠れ泣いて逃げた
 灰に塗れ眠る乙女(わたし)
 愛を夢を福を願い
 手にしたのは罠の書状

 魔法の鏡
 笑っておくれ
 解ける呪い毒のリンゴ
 私は娘を殺せない
 嗚呼

 先に逝って待っています
 共に罪の煮え湯飲みましょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

灰被妃

久々投稿第六弾、これで最後です。

『黒氷姫』とリンクした歌詞です。
タイトル見ればわかりますが、シンデレラモチーフです。
ワルツの三拍子で曲を考えていますが、出来上がるのはいつになるやら。

何故魔法使いは灰被りに魔法をかけたのか?
どうして白雪姫は実の母の手によって森に捨てられたのか?
母は娘を愛さなかったのか?
そんな感じの内容です。

『白雪姫』や『国王』、『后』なんかの話も考えていますが、誰も幸せになりません。

イメージはメイコさんです。

閲覧数:125

投稿日:2017/07/10 18:21:12

文字数:588文字

カテゴリ:歌詞

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