だって誰にも そんなこと
教えられなかった
愛されること 許すこと
だから誰にも そんなこと
求められなかった
愛することと 生きること
指を差す遠くの人の影はいつも
顔のない傍観者達の群れ
ヴィクターに総じて十字架を負わせて
日向から放り投げられる石
呼びかける名前すら尋ねもせずに
怪物だと 忌むべきだと
叫び立てるステレオ
悲しみに抗う術もないままに
牙を剥いて 闇を裂いて
暴虐は慟哭のよう
「愛されたい」
だって誰かも 同じように
目を逸らして言った
関わりたくない 触れたくない
だから誰かも 同じように
眉をひそめ言った
傷つきたくない 知りはしない
目の前の正体不明な歪さに
差し伸べる手などあるはずなく
脆弱な本能のままに従えば
我が身を守ることが最善
張り上げる喚声さえも厭わずに
怪物だと 忌むべきだと
震え上がる凡常
悲しみに気付ける隙もないままに
牙を剥いた 闇を裂いた
暴虐を責め立てる
「"あれ"のせいだ」
疲弊した世界 手一杯
思いは巡らない
わかり合えない 止まれない
残忍な怪物と呼ばれるべきは
彼の方か 群れの方か
それとも悉くか
これはただの大昔の創作か
絵空事か 他人事か
慟哭が聞こえるか?
呼びかける名前すら尋ねもせずに
怪物だと 忌むべきだと
叫び立てるステレオ
悲しみに抗う術もないままに
牙を剥いて 闇を裂いて
暴虐は慟哭のよう
「愛されたい」
復讐と哀惜の連鎖の果てに
旅は終わる 全て終わる
幕を閉じるストーリー
けれども名も無き悲劇の怪物は
時を超えて 声を変えて
今も叫び続ける
「愛されたい」
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