S
あなたが私を殺すのならば
私は無間に咲きましょう

A
深い日陰のその縁に
苔生していた 御影石
この背を預け 仰いでも
お天道様には ほど遠く

A'
いずれ萎れる さだめだと
呆けた私を 抱いた手
目のくらむような畦道に
足をつかせて くれました

B
痩せて朽ちゆく はずの私を
助けた恩を 返しましょう
身の程知らずと 言われようとも

S
空を見るだけの この私に 
あなたは何を望みましょう
せめてこの身を 人へと変えて
あなたに尽くし 果てましょう

A
不意に訪ねた その日から
寝食を共に し始めて
戸惑うあなたも いつの日か
飾らぬ笑顔を 見せました

B
慣れぬ体で 返した恩は
まだまだ足りは しないでしょう
身の程知らずの 身ならなおさら

S
「穏やかな日よ 続けよ続け」
願いが許されないとしても
せめてこの身が 朽ち果てるまで
私はあなたに 添いましょう

B
田畑に上がる 鬼火の手
旅の僧侶が こう告げた
「化生の女が この火を生んだ」

S
目を血走せた 村人の群れ
突きつけた刃は あなたへと
私を殺せと 怒号が飛び交う
あなたは鎌に 手をかけた

S
望まぬ力で 上がる炎と
躊躇うあなたに 身を晒す
「あなたが私を殺すのならば
私は無間に咲きましょう」

S
独り身で死んだ男の墓に
囲むように咲いた 曼珠沙華
赤く艶やかな 天上の花は
彼を抱くように 咲いていた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

彼岸の花は無間に咲く

彼岸花って北海道では咲かないんですよ…

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投稿日:2017/01/11 21:18:13

文字数:606文字

カテゴリ:歌詞

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