【がくルカ】memory【3】

投稿日:2012/01/07 12:58:16 | 文字数:2,343文字 | 閲覧数:1,217 | カテゴリ:小説

ライセンス:

「意見」

お互い脅しあうほど仲がいい。

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 

これは『罪』なのだろうか?






----------

~がくぽ目線~





巡音はまだ体調が良くないので、今日は休むようだ。
なんとなく、咲音が寂しそうだった。

休み時間、俺が1-Aの教室から出た時、誰かに腕を掴まれた。
恐る恐る振り返ると、そこには咲音。


「な、なんだ…?」
「先生…ちょっと、こっち来て」


そう言うと、咲音は俺を引きずり、猛スピードで廊下をダッシュした。
時速60㌔くらいは出てるんじゃないか、ってくらい速かった。
ていうかこいつ、握力はいくつなんだ?
すげー痛いんだけど。


「…ここでいいかな?」


よくねぇよ。今はそれよりも腕離せよ。
咲音に無理やり連れて来られたのは、空き教室。
なんだろう。腕に掴まれた痕が、怖いくらいくっきり残ってる…


「で、なんだ咲音。俺に何か大事な用でも?」


こんなとこ連れて来られたわけだから、大事な用っぽいけどなぁ。


「…先生、昨日、ルカと何かあったんですか?」
「へ?」


…え?なんで?


「数日前からルカおかしかったし、昨日は倒れて保健室行ったでしょ。
 で、帰りに神威先生が保健室入ってくのを見ましたけど…」


あぁ、そういうこと…
って、見てたのかよ。


「ルカと何かあったんでしょ?先生」
「なぜそれを聞く?」
「正直に話してくださいね。私の右手が暴走する前に」
「それは勘弁してほしいなぁ…」


咲音って、確か空手やってたような…
瓦割りできたっけ、こいつ…


「わーったよ…」




*




「へーそんな理由が…」


そしてなぜか咲音は、ニヤニヤとこちらを見てきた。


「へぇー、神威先生でもそんなこと思うんだねぇw」
「悪かったな」


からかいやがって…


「…あ、じゃぁルカの不安は消えたの?」
「たぶんそうなるんじゃないかな?」


不安の原因は俺だし。


「そっか…ならよかった」
「なぁ咲音」
「はい?」
「どうして、そうも俺達を気にかけてくれるんだ?」


咲音はきょとんとしていた。
そして、少し間をおいて言った。


「私の一番の親友であるルカを幸せにしてくれる人は、私自身が本当にそうか確かめないと」
「意味がわからないんだが…」
「分からなくてもいいの…ルカが幸せになれば、それでいいんだ」
「…」


巡音は、みんなに愛されてるんだなぁ…





*




放課後。

そろそろやることもないので、帰ろうと思った。
ついでに、休んでいる巡音の家に見舞いに行こうと思い、メールを送っておく。

途中、図書室でカイトの姿を見かけた。


「始音、戻らなくてもいいのか?」


確か、もうすぐ会議があったような。


「神威…聞きたいことがある」
「え?」


俺に聞きたいことってなんだ。


「なんだよ?」


なぜこっちを睨んでくる。
俺、なんかしたか?


「神威…君には失望した」
「なんなんだ!?
 第一声が酷いんだが!?」


何何何!?
俺が何をしたの!?


「なんなんだよ、理解ができないんだが」
「君はあの子を…巡音さんを、どうする気だ?」
「…え?」


巡音を…?
言いたいことがわからない。


「言ってることが理解できないんだが」
「じゃあ少し言ってることを変えよう。
 君は、いつから生徒に手を出すようになったんだ!!
「!」


俺は…他からそういう目で見られていたのか?
いや、実際はそういうことはしてないし、そうだ、そうに決まってる。


「昨日、神威が巡音さんと…なんかこう、そういう話してるところ、見たんだけど」
「…!?見られてたのか」





「君は分かってるだろ?あの『掟』」


そうだ。
そしていくらあの『言い伝え』があっても、俺と巡音がずっと一緒に居れるという保障はない。


「安心しろ。誰にも言わない。
 ただ、君に教師をやめてもらって、二度と巡音さんに会えないように言ってくるだけ」
「……俺達はただ、惹かれあっただけだ」
「言い訳にしか聞こえないけど」


始音は図書室を出て行こうとする。


「…お前だって、人のこと言えるのかよ」
「…?なんだって?」


始音は振り返る。


「お前が俺達のこと言う気なら、こっちだって言うから」
「…っ、神威、まさか」


そして俺は言った。


「お前だって、咲音に好意を寄せてんだろ」
「…!」


俺は前から知ってたからな。


「一応、咲音はお前のこと好きらしいからな。お前も一緒だろう」
「神威…いつから」
「さぁ、いつだったかな」


俺がそうなら、お前だってそうだ。


「お前だって咲音に会えなくなるのは嫌だろ」
「…わかったよ。すまない」




*





「…と、いうことらしい」
「へー、そうだったんですか…」


その日、巡音の家に見舞いに行ったとき、ついでに咲音達のことも話した。


「メイコが始音先生のこと好きってことは知ってましたけど」
「俺は両方とも気づいてた」
「どうして気づいてたんですか?」
「始音とは中学からの仲だからな。まぁ分かるもんよ」


あいつも自分のことに関しては、若干鈍いけど。


「あと、咲音が心配してたぞ。早くよくなれよ」
「あ、ぞうなんですか」
「んで、伝言があるけど」
「なんですか?」


咲音からの伝言を、俺は伝えた。


「『早く来ないと、ルカの家におやつどっさり持ってくからね』だと」
「……が、頑張ります。
 メイコがおやつ持ってくると、たいてい消費に困る…」


そういや、あいつの基準が分かんね。
『少しだけど』が全然少しじゃないから。

のほほんと生きる物書きです。
ギャグから真面目なものまでいろんなジャンルの小説を書いています。
…のはずが、最近はがくルカを書くことが多いです。


IN率低いです。
マイページ以外では「かなりあ荘」というコラボに出現します。

全体的にgdgdなものが多いです。
小説は、自己解釈もオリジナルもやってます。
だいたいはその場のノリで書いてます。

もっと見る

この作品URLを含むツイート1

もっと見る

▲TOP