カ「みんな、今日集まってもらったのは他でも無い。明日のための準備をしてもらう。みんな、用意はいいか?」
メ「カイト、いつまで一人だけ座ってるのよ。もうみんな用意はじめてるわよ。」
カ「だって、昨日からこれ言おうって考えてたのに誰も集まってくれないんだもん。もう、一人でやっちゃおうと思って。」
ミ「メイコ、これあっちでいい?」
メ「えぇ、いいわよ。ほらほら、そんなことはいいからカイトも早く手伝ってちょうだい。」
カ「でも、まだ朝の10時だよ?用意って言ってもはやすぎるんじゃないかい?」
メ「そう言って毎回夜遅くまでかかってるんだから、さっさと終わらせちゃった方がいいでしょう?」
ル「そうよ、この私まで早く起きてきてあげたのだからカイトも動きなさいよ。」
カ「わかったよ。それで、マスターは?」
メ「昨日の話聞いてなかったの!?今日はリンとレンと一緒にお泊まりの仕事よ。明日の朝には帰ってくるからそれまでに全て終わらせないといけないの。まったく、今回はちゃんと聞いてると思ったのに。」
が「カイト殿らしいな。」
カ「あれ?どうしてがくぽが?」
が「マスターにこちらにお呼ばれしたので、来たのでござるよ。」
グ「カイトさん、私もいますよ〜!」
ミ「グミちゃんこっち持ってて。」
グ「は〜い。」
メ「ほら、駄弁ってないで用意するわよ。カイトは、ミクたちのお手伝いをしてきてあげて。」
カ「わかった。」
カ「ミク達〜、何か手伝うことはあるかい?」
ミ「うーん、特にこっちはないと思うな。」
グ「私たちのとこよりも、ルカちゃんのところ手伝ってきてあげたらどうですか?多分、メイコさんと料理の準備してると思いますし。」
カ「メイちゃんにミク達の手伝いって言われたんだけど、ないならあっち行ってみるよ。」
が「カイト殿、もしかして手が空いてるでござるか?」
カ「ミク達が手伝う事ないって言われて、メイちゃんのとこに行く予定だけど、今のところ何もないよ。」
が「それなら丁度よかったでござる。今、メイコ殿に明日の料理に必要なものを買ってきて欲しいと言われメモをもらったでござる。とても量が多く拙者一人では持ち切れん。カイト殿一緒に来てくれぬか?」
カ「もちろん。それじゃあいつものスーパーに行こうか。」
カ「それで、スーパーについたけど何を買えばいいんだい?」
が「今日の晩御飯と、明日の祝祭に使う材料が必要でござるな。」
カ「メモを見せてもらってもいいかい?ありがとう。これはまた、沢山あるな。一つずつ回ってたら日が暮れちゃうし、がくぽはメモの上の材料を探してきてくれるかい?それ以外を探してくるよ。」
が「わかったでござる。では、またレジ前にて集まるでよいか?」
カ「ああ、それでいいよ。それじゃあまた後で。」
カ「まずは、野菜売り場から一つずつ潰していくか。えっと、ネギにトマトにナスにニンジン。それ以外にも、これとあれと。これで野菜売り場は大丈夫かな。次は魚売り場へ行こう。」
カ「魚売り場では、マグロにサーモン、イカにタイ。こんなにも食べれるのかな?まあ、どうせ明日は一日中お祝いご飯って事なんだろうな。あまれば、メイちゃんたちのおつまみってところかな。よし、これで魚売り場も大丈夫そうだ。次は、お肉売り場。」
カ「豚肉に鶏肉、牛は書いてない。さすがメイちゃん。マスターのお財布事情もちゃんと考えてるんだな。肉はこれぐらいで、買うものはこれで終わりかな?それ以外はがくぽが買ってきてくれてるはずだし。あ、帰りにアイスでも買ってこうかな。歩きながら食べるアイスも最高なんだよな。」
が「カイト殿〜。終わったでござるか?」
カ「うん。これで全部のはずだよ。それと帰りに……」
が「そういえば、メモをもらった時にメイコ 殿から絶対にアイスは買ってこないようにと言われたでござるよ。」
カ「うっ、既に先回りされていたか。まあ、きっと明日はいっぱい食べれるだろうしがまんするよ。それじゃあ、会計を済ませちゃおうか。」
カ「ただいま〜。」
が「ただいまでござる。」
ル「おかえり〜。意外と早かったわね。」
カ「ちゃんとまっすぐ帰ってきたからね。それで、ルカはどうしてここに?メイちゃんと料理じゃなかったのかい?」
ル「明日のケーキを作ってたんだけどね、私面倒くさくて適当にやってたら塩と砂糖間違えちゃったのよ。それで、料理はもういいって言われちゃって。」
ミ「笑いながら言う事じゃないけどね。」
ル「あら、ミクどうしたの。あなたも追い出されたの?」
ミ「ケーキにはネギ入れたら美味しいって言ったのにメイコがダメって!追い出されたの。」
が「メイコ殿のおかげでケーキが救われたでござるな。」
カ「本当だね。」
ル「あら?二人とも何か言ったかしら?」
カ「い、いや別になんでもないよ。」
ミ「それで今はね、グミちゃんとメイコの二人で料理係してる。」
カ「そっか。それでミクは飾り付けは終わったのかい?」
ミ「もうほとんど終わってるよ。あとは、明日の料理くらいかな。」
ル「だから、やることもなくここに座ってるのよ。そういえば、みんなあの二人へのプレゼントは用意してあるの?」
ミ「もっちろん。」
が「この日のために、グミと選んできたでござる。」
カ「もちろん用意はしてあるよ。ルカもしてあるんだろう?」
ル「ええ、もちろん。ただ、他の子と被らないか心配なのよね。」
ミ「私は絶対かぶらない自信あるよ。」
ル「一体何を用意したの?」
ミ「それは、明日まで内緒!」
メ「ちょっとルカ、ってカイト達帰ってきてたのね。」
カ「ちゃんと余計なもの買わずに帰ってきたよ。」
メ「当たり前でしょう、袋預かるわ。ルカ、冷蔵庫に入れるの手伝って頂戴。」
ル「私よりミクの方が暇そうだし、ミク頼むわね。」
ミ「えぇ〜。」
メ「ルカ、あんたに頼んでるの。ミクには他の仕事あるから行くわよ。」
ル「わかったわよ。がくぽ、こっちまで運んで。」
が「わかったでござる。」
ミ「それで、私の仕事って?」
グ「メイコさ〜ん、持ってきましたよ。」
メ「ありがとう。カイトとミクとグミでこの色々な型抜きを使ってやって欲しいの。」
ミ「もしかして、クッキー?」
メ「そうよ。重要な仕事だからよろしくね。」
ミ/グ「はーい。」
ミ「えっと、生地作りからするの?」
グ「生地はあっちで伸ばしてあるから、あとは型抜きだけなの。これがミクちゃんの分で、これが私の分で、これがカイトさんの分。100均とか家にあった型抜きとか沢山あるから使ってね。型抜きできたやつは、ここに順番に並べていってね。埋まったら、私がメイコさんのところへ持っていくから。」
カ「本当に沢山の型抜きがあるね。あ、このアイスの形いいな。」
ミ「カイト!見てみて!ネギの形のもあるよ。」
カ「こっちは、みかんにバナナ。魚の形に一升瓶の形!?本当に色々種類があるんだな。」
ミ「早速、はじめよう!」
ミ/グ「終わったー!」
カ「意外と量があったね。二人ともお疲れ様。」
メ「あとは焼くだけだから、この辺少し片付けて遅いけどお昼ご飯にしましょうか。」
ミ「お腹ぺこぺこだよ。」
グ「何かな何かな。」
が「お待たせでござる。」
ミ「美味しそう!」
が「拙者特製の麻婆茄子でござる。」
カ「とても美味しそうだ。」
ル「食べましょ、もうお腹すいて倒れそうだもの。」
メ「そうね。さっきからずっとお腹の音なってたものね。」
ル「ちょっと、それは言わないでよ!」
カ「あはは。それじゃあ、みんなで手を合わせて。」
全員「いただきます。」
メ「美味しい。お酒が欲しくなるわ。」
ル「明日沢山飲むんだから、今日くらいは我慢すれば?」
メ「わかってわよ。それに、まだやる事沢山あるから飲むわけにはいかないもの。」
ミ「あ!ネギ入ってる!」
グ「あ!人参入ってる!」
が「二人共頑張ってたから、好物をいれておいたでござるよ。」
ミ/グ「ありがとう!」
カ「よかったね。」
メ「まだ準備が残ってるし、さっさと食べ終わりましょう。」
全員「ご馳走様でした。」
メ「えーっと。ミクとルカで皿のお片付けお願いね。グミは、私とクッキーの方頼めるかしら?」
グ「わかりました。」
ミ「えぇ、面倒臭い。」
ル「お腹いっぱいになったら、眠くなってきたわ。」
メ「二人とも、グダグダ言ってないでよろしくね。」
ル/ミ「はーい…。」
カ「僕らはどうすればいい?」
メ「買い物も終わったし、部屋の飾り付けも終わってるし、そうねクッキーの方を手伝ってもらおうかしら。」
カ「そんなにクッキーの方大変なのかい?」
メ「グミの提案で、一部をアイシングクッキーにすることにしたの。」
が「なるほど。それは楽しそうでござるな。」
カ「出来るかわかんないけど、頑張ってみるよ。」
グ「ありがとうございます。では、用意してくるのでここで待ってて下さいね。」
カ「うん。」
が「わかったでござる。」
カ「がくぽの麻婆茄子本当に美味しかったよ。」
が「満足いただけたなら、拙者も嬉しい限りでござる。そういえば、鏡音殿は今頃に何しているでござろうな。」
カ「仕事が終わったら、遊んだりしてるんじゃないかな?誕生日くらい、マスターが甘やかしそうだし。」
が「そうでござるな。今回は結構いいホテルに泊まってるときいたでござる。」
カ「結構いいホテルか、いつか皆んなで行ってみたいね。」
が「そうでござるな。」
グ「おまたせしました。」
メ「準備できたし、早速はじめましょうか。と言いたいところなんだけどやった事ないのよね。」
グ「私たまに作るんですけど、意外と難しいですよ。」
カ「出来るか心配になってきた。」
グ「単純にお絵描きだと思えば、楽しいですよ。」
メ「まあ、失敗してもそれもご愛嬌ってことでいいじゃない。」
が「頑張るでござるよ。」
カ「なかなかに難しい。」
メ「なんというか、二人のはとても独創的ね。」
が「ありがとうでござる。」
メ「グミは流石ね。」
グ「メイコさんも初めてなのに上手ですよ。」
メ「そうかしら?ありがとう。」
ミ「なになに〜?みんな何してるの?」
ル「もしかして、アイシングクッキー作ってるの?」
メ「ええそうよ。二人もやる?」
ミ「やりたいーい!」
ル「私はパス。」
ミ「ルカもやろうよ。」
ル「いやよ。面倒臭い。」
グ「ミクちゃん一緒にやろ。」
ミ「うん!でもこれってどうやるの?」
グ「これをこうして、こうするとほら。」
ミ「すごい!でも、意外と難しい…。」
カ「ミク意外とうまいじゃないか。」
ミ「本当?やったー!」
メ「さぁ、みんなで残りもやっちゃうわよ!」
カ「終わった。」
ミ「当分やらなくていいや。」
グ「こんなにいっぱい作ったのは初めてですけど疲れた。」
が「なかなかに大変な作業であった。」
ル「ほらほら、そうなるから私はやらないって言ったのよ。」
カ「ルカ、それは?」
メ「紅茶?」
ル「みんなのためにアイスティーを作ってあげたの。飲みたい?」
ミ/グ「飲みたい!」
ル「いいわよ。私の手作りだから美味しいわよ。」
メ「そう言って、市販の紅茶でしょう?でも、ありがとう。」
ル「市販だけど、淹れたのは私だもの。」
カ「僕も貰うよ。」
が「拙者もいただくでござる。」
ル「どうぞ。」
グ「私牛乳が欲しいです。」
ミ「私も。」
メ「ミルクティーにするのね。持ってくるから待ってて。」
ル「なら、私はレモンティーにしたいわ。」
メ「ルカは自分で持って来なさいよ。さっきの残りあるでしょ?」
ル「見当たらなかったわよ。」
ミ「カイト達は、そのままなの?」
カ「うーん、そうだな。さっきまで頑張ったし砂糖入れようかな。」
メ「はい、牛乳。それと、砂糖よ。どうせ必要でしょ?」
カ「さすが、メイちゃん。」
が「拙者はこのままで大丈夫でござる。」
ル「私のレモンは?」
メ「ほら、これでいい?」
ル「ありがとう、メイコ。」
カ「うん、やっぱ頭使ったあとは甘いものがいいね。」
ル「そんなに頭使ってないでしょ。」
メ「意外と使うわよ。初めてだと、どこからやるべきなのかよくわからないもの。集中力も大切よ。」
ル「やらなくて正解だったわ。」
ミ「でも、すごく楽しかったよ!」
グ「今度またやろうよ。」
ミ「うん!」
カ「さぁ、一息ついたし残りを終わらせようか。」
メ「そうね。ミクとカイトで飾り付けの時に出たゴミを片付けておいて。」
ミ「わかった。」
カ「任せて。」
メ「ルカ、グミ、がくぽはキッチンの片付けやるわよ。」
グ「はーい。」
ル「わかったわよ。」
が「では、はじめるでござる。」
カ「ゴミの片付けとは言われたけど、だいぶ散らかっているね。」
ミ「準備の方頑張ってて、ゴミはその場で投げ捨ててたから。」
カ「とりあえず、このゴミ袋に全部詰め込んでいこうか。」
ミ「うん。お片付け〜♪あれ、これまだつけてないやつだ。あ、これさっき探してたやつ。」
カ「どれどれ、これはどこにつけるの?」
ミ「あそこ、これがあそこ。」
カ「わかった。やっておくからミクは片付けを続けて。」
ミ「うん。」
カ「えーっと、これがここでいいのかな?で、もう一つがここか。片付け中に見つかったなんてメイちゃんにバレたら怒られちゃうな。」
ミ「終わったら手伝ってね。」
カ「ああ。」
カ「とりあえず、これで大丈夫かな?」
ミ「メイコ に報告してくる!」
カ「よろしく、ミク。」
カ「いよいよ明日か、このイベントが終わったらもう一年も終わるのか。あっという間の一年だったな。明日は一生に一度しかない日。14歳の二人の14周年。最高の日にしてあげないとな。」
メ「そうね、最高な日にしましょう。」
カ「メイちゃん?ミクが言いに行ったと思うけど。」
メ「ええ、きたわよ。働きすぎだから、少し休んでって言われちゃったの。夕ご飯くらいなら、作れるからって。」
カ「あはは、そっか。」
メ「まあ、今日はがくぽ達もいるし安心できると思って任せてきたの。」
カ「明日、二人とも喜んでくれるかな?」
メ「大丈夫よ、みんなで頑張ったんだもの。」
カ「そうだね。」
メ「ええ。」
カ「……。」
メ「……。」
ミ「カイト!メイコ !できたよ!」
メ「今行くわ!さぁ、呼ばれたことだし行きましょう。」
カ「どんな、夜ご飯か楽しみだよ。」
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