みんなが僕を囲んでいる光景が、目の前に広がる。



これははたから見たら集団リンチをされてる様にも見えるだろう。



みんな何故か楽しそうに笑っている。



なかでもグミなんかすごい嬉しそうな顔をしている、手には服を持っていた。








ミ「じゃあカイト兄、メイド服着てよ。写真撮るから」

カ「えぇ!! 写真撮るの!?」

グ「当たり前だよね! レン?」

レ「え、俺? まあ、そうじゃない?」

リ「そうだよカイ兄、罰ゲームなんだから!」


ああ、罰ゲームを理由にしてまで僕にメイド服を着てもらいたいのか・・・
メイドならレンがいるじゃないか。って言おうとしたけどやめた。
だってレンがこちらを睨んでいるんだもん。
きっと心の声が聞こえたんだと思う。

メ「まあカイト、恥ずかしいのは分かるわ。でもね、こうゆうときこそ恥を捨てるべきなのよ」

・・・・・・・・・めーちゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いいこと言ってるように見えるけど、めーちゃんがさっきみんなに聞いたせいでこうなったんだよ。
分かるかな・・・

ル「とにかく、カイトが服着ないと何もはじまらないのよ。早く着て」

カ「・・・わかったよ!! そんなに僕の本気が見たいんだね!」

リ「いや、メイド服着るだけでいいんだよ。あ、猫耳も追加で」

カ「猫耳もかよ・・・。ほんとはレンが・・・」

レ「え、何かな? カイト兄さん!」

とびきりの笑顔でレンが僕に言った。
でもその笑顔に優しさは見えなかった。
うん。はっきり言っちゃうと黒い笑みだった。

カ「何でもないよ、レンきゅん!」

僕もとびきりの、レンと同じ様な笑顔で返した。

レ「きゅん言うなバカイト」

・・・言われてしまった・・・・・・バカイトと・・・

ミ「どうでもいいから早くしてよね! こっちはまってんだから」

そんな上から物を言うような感じで言わないでほしいんだけど・・・

カ「はいはい・・・着てきますよ・・・着ればいいのね、着れば」

グ「はい、これメイド服。カイ兄の部屋で着替えてきてね」

カ「へーい」







・・・5分後・・・


着替えが終わったので、部屋にある体全体の移る鏡の前に立つ。

改めて見るとやっぱり恥ずかしい・・・

カ「はあー・・・もういいや、恥をすてようかな」


ガチャ

カ「着替え終わったよー」

僕が扉を開けるとみんながこちらに注目した。

メ「か、か・・・カイト可愛い!!!」

そう言ってめーちゃんが僕に抱きついてきた。
抱きつかれるのは嬉しいけど、可愛いから抱きついたんだって考えるとすこし悲しいな・・・

ミ「カイト兄いいよ! レンと比べるとまだまだだけど、凄い似合ってる!!」

レ「俺と比べるな!」

ミクは持っていたカメラで僕のことを撮る。

グ「ね、ねえ! お帰りなさいませ、お嬢様って言ってよ!」

カ「しかたないな・・・。お帰りなさいませ、グミお嬢様」

グ「きゃああァぁー!!」

そんなに嬉しいのだろうか・・・。
まあ僕がめーちゃんに言われたら嬉しいだろうけど。

ル「あ、そうだ! はい、カイト。猫耳もつけてね」

カ「よし、もうこうなったら・・・」

僕は自分の留め金をとめることができなかったようだ。
僕は身に着けていたメイド服を脱ぎ捨てた。

カ「必殺! 裸猫耳マフラー!!」

リ「き、きゃあああああああああ!!! マスター!」

レ「リン! 見ちゃダメだ!」

レンがリンの目を手で覆う。

僕だって暴走したくなるときはあるさ。

メ「カイト・・・」

ル「マスター!! ここに変態がいまーす!!」

グ「・・・兄さん。さっきはご苦労様でした・・・。まさか暴走するとは思ってなくて・・・」

パシャ


ミ「カイ兄。この写真ばら撒かれたくなかったらはやくメイド服に戻って」

ミクは僕の姿を写真に収めた。
リンとレンは部屋に戻ってしまった。

ルカは・・・あれ? ルカがいない!?

ル「マスター、こっちです! ここに青い変態が!」

マ「おいカイト! なにやってんだ! みんなあきれてるぞ」

カ「マスター・・・すいません。暴走しちゃいました」

マ「反省してるならいいよ。はやく服着てよね」

カ「はーい」

ああ、マスター優しいな・・・。
怒られるかと思ったけど、よかったよかった。

メ「ったくアンタは・・・。あとでリンに謝るのよ」

カ「わかった」













   その後

カ「リンー。いるかな?」

ガチャ

ドアを開けて部屋に入る。

バシッ

カ「いだっ」

僕の顔面に何かがとんできた。
床に落ちた何かを見てみると、まくらだった。

リ「カイト兄の馬鹿! 変態!」

カ「ごめんごめん」

リ「優しいお兄ちゃんのくせにー」

ゴッ

カ「う゛っ・・・」

今度はマイクが飛んできた。と思った瞬間僕は床に倒れこんだ。



僕はその後しばらく気絶していたらしい。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【兄さんの】ボカロ一家の日常 21【罰ゲーム編(?)】

兄さん乙www

リン、ごめんね、トラウマにならなきゃいいけどww((ぇ

閲覧数:590

投稿日:2011/05/03 17:30:23

文字数:2,073文字

カテゴリ:小説

  • コメント3

  • 関連動画0

  • 紅華116@たまに活動。

    カイトがこんなに哀れだと思ったことは無いwww まじで兄さん乙
    めーちゃんがカイトに抱きついたとき、なぜか感動した←

    ちょwwwwww カイト暴走モード!?私はミクと同じように写真とりまくr(((((殴
    リンを守ったときのレンがかっこよすぎる!!!イケレンご馳走様でした←

    2011/05/04 15:12:23

    • シベリア

      シベリア

      マジかwwwほんとに兄さんは乙だったと思う。うんww
      感動!?そっか、めーちゃんから抱きつくのは珍しいから!

      そうなんだよ・・・兄さん暴走モードになってしまった・・・
      でも思ったより暴走してないorzww
      レンかっこよかったよね((((自分で書いといてなんなのこいつ
      イケレンになってたならよかった!!

      2011/05/05 11:28:45

  • 秋来

    秋来

    ご意見・ご感想

    あの状況だったら私もリンと同じように叫ぶなw
    下手したら気絶して倒れるかも←

    レン優しい!お姉ちゃんを守った!!!

    GUMI姉楽しみすぎwww
    もっといじめるんd((蹴

    レンの黒い笑み見たい><
    ミク姉!その写真も撮ってよ~
    買い取るから←

    2011/05/03 22:31:13

    • シベリア

      シベリア

      wwうちは何か物を投げつけるなwww
      気絶!?マジでか!

      レンは姉思いなんだよ。きっと。ってか両思いだといいなww

      グミ!もっとやったらドSになるwww
      でもグミはメイド服とか好きっていう設定になってるww一様w

      レンが黒く微笑むなんて素敵だよね((ぇ
      なんでもいいからレンの写真ほしい!!

      2011/05/03 23:56:45

  • 絢那@受験ですのであんまいない

    裸マフラーが暴走した…リン逃げろぉぉ!
    猫耳ありがとう。でも裸マフラーと猫耳って…あんま萌えないn(ry

    レンが優しい。リンがあの男の裸猫耳マフラーを見ずに済んだのはレンのおかげだよ、ありがとう!

    めーちゃんに抱き着かれた兄さんうらやましすぎる。
    胸はどうだった胸h(((殴

    KAITOのメイド服も500円で買い取るぞ

    2011/05/03 20:39:24

    • シベリア

      シベリア

      よし、リン!レンの胸に飛び込めええぇぇえええぇー!!!
      裸マフラーと猫耳はギャグということにしておいt(((((

      レンきゅんは優しい弟になってもらいたいね。あ、今更だけど、双子設定ww
      兄さんに聞いてみようか。兄さーん、どうだった?
      カイト「え、えっと///・・・やわらk「はい以上」

      メイド服ほしい!ww兄さんの着た奴wwwじゃあうちは600円で買い取ろう!

      2011/05/03 20:58:22

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