錆びついた刃で切って出来た
カスリ傷程度の痛みを
抱えては苦しむフリをしていた

人を傷つけることでしか
自分自身を保てなくて
心が潰れてしまいそうになる

誰かのせいにしないと
息すら出来ない僕は
なんて弱い奴なんだろう

どこまで逃げても追いかけてくる
暗い暗い闇に怯えていた
明日なんて来なければいいのに
そんな些細な思いも虚しく

窓越しに見えた月が沈んでいく

矛盾だらけの交差点で
「信じられるモノを下さい」
居もしない神様にすがっていた

歯車が狂ったはずみで
逆さに廻り出す世界と
焦げたプラスチックの臭いに酔う

狭い部屋に降り積もる
ちいさなホコリと孤独
声を殺して泣いていた

不安定にぐらつく幸せは
いつも人から与えられるモノ
自分で掴まないと意味がない
そんな大事なことさえ忘れて

風船を割っては静寂を裂いた

どんなに逃げても終わりの来ない
重い重い過去に震えていた
世界なんてなくなればいいのに
そんな些細な願いも融けてく

痛みの数だけ息を止めたら
カスリ傷を深くしたらそれで
死ねるんだと本気で思ってた
だけどそんな考えも虚しく

窓越しに風船のような朝日が昇る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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  • オリジナルライセンス

プラスチックバルーン

「明日なんて来なければいいのに」

10代はイタくてなんぼの年齢だと思う。

閲覧数:153

投稿日:2013/08/01 14:56:28

文字数:499文字

カテゴリ:歌詞

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