薄紅の花びらは ひとひら街に消えて
見上げれば曇り空 切り裂く燕一羽

     巡る季節に 昇る朝陽に
     過ぎ行く時に 脅え続けて
     芽吹く翠は 未熟な胸ざわめかせ

雨上がり そよぐ風 香り立つ土と水
踏み出せば水鏡 砕け散り輝いて

     戦うように 血を流すように
     寄る辺ないまま 過ごす日々は
     数限りない 流れゆく人に呑まれて

          僕達のこの時間も
          いつの日か風になって
          薄紅の花びらや燕
          乗せて行く



月浮かぶ盃に なみなみと注ぎ足して
語らえば笑い声 無情な人生論

      楽しいなんて 悲しいなんて
      虚しいなんて どうでも良くて
      爆ぜ飛びそうな 血の巡る身体を ただ

せせらぎを囁きと 聞きまごうような夜
人恋し そんなこと 誰にも言えやしない

      身を寄せ合って 肌を重ねて
      額合わせて 手を握り合い
      迎える朝は この不安を緋色に焼く

           僕達のやり過ごした
           幾つもの遠い日々も
           月浮かぶ盃の肴
           なれるだろう



           僕達のこの時間も
           幾つもの遠い日々も
           薄紅の花びらを浮かべ
           飲み干そう

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 男声ボーカル、重たいロック調をイメージして作詞。
■ボカロ使いの酒場二号店作詞板にて、随分と叩き直して頂きました。

閲覧数:448

投稿日:2010/12/02 15:37:23

文字数:633文字

カテゴリ:歌詞

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