雑貨店「ゆっくり」の店の前にやってきた、リンちゃんとモモちゃん。
2人は、店のドアを開けて、中に入ってみた。
雑貨に古書マンガ、アニメのDVD、キャラクター雑貨などが、いろいろと置いてある。
「いらっしゃいませ~」
店の奥から、のんびりした声が聞こえた。でも誰も出てこない。
「ゴメン、ちょっと手が離せないんで、おねがいー」
その声に応じて、1人の男の子が出てくる。
「いらっしゃいませ。あ!」
「あー!」
思わず、リンちゃんは目を見張った。
頭の上に針金で、丸い輪っかをぶら下げ、背中に天使の羽をつけた男の子。
それは、兄のレンくんだったのだ。
「レン、なにそのカッコ。なにやってんの?」
モモちゃんは、思わずつぶやいた。
「まるで、リアル天使みたいね…」
●“はっちゅーね”の打ち合わせ
そのころ。
「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」…通称「ニコビレ」にあるティールーム。
ここで、ミクちゃんと、デフォ子さんが、お茶を飲んでいた。
この施設は、新進デザイナーたちを支援して、仕事場を安く提供する場。
おおやけが、支援している施設なのだ。
「ニコビレ」に入居しているのが、デフォ子さん。
デザイナーながら、なぜか“奇妙”な商品を作り出してしまう
そして、いま、男子に圧倒的な人気を持つ、雑貨プランナーでギャル社長のミクちゃん。
2人が協力して作り上げたのが、フシギな人形、“はっちゅーね”だった。
“はっちゅーね”のこれからの計画について、ミクちゃんは打ち合わせのために、
この「ニコビレ」を訪れているのだ。
●“謎の声”を、聞きに行こうよ!
「このニコビレのさ、1階の奥に、私たちが良く使ってる、作業室があるんだよ」
飲みかけているグラスを置いて、デフォ子さんは言った。
「うん」
レモンソーダをストローで飲みながら、ミクちゃんはうなずく。
デフォ子さんは、コーヒーのソーダ割りをまた一口飲んで続ける。
「友達のルナさんが言うにはさ、その作業室で、なんか…“謎の声”が聞こえるんだって」
「え?ホント?」
ミクちゃんは、目を丸くした。でもどこか、面白そうだ。
「行ってみましょうよ!」
「いいよ。でも、これを飲んだらね」
デフォ子さんは、グラスをグッと空ける。
「ねえ、それ、美味しい?」
「うーん、イケる。アイスコーヒーのソーダ割り。ミクちゃんも飲む?」
ミクちゃんは、明るく断った。
「遠慮しとくネ」
「それにしてもさ…」
デフォ子さんがつぶやく。
「なんか、“はっちゅーね”に“ココロがある”なんていう人もいるしさ。入居してるココには、謎の声が聞こえるし」
彼女はミクちゃんと顔を見合わせて、言った。
「私たち、雑貨デザイナーだよね。…オカルト作家じゃないよね?」(;¬_¬)
コメント1
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ご意見・ご感想
enarin
ご意見・ご感想
今晩は! 早速拝読させて頂きました!
まずは前半、まさに”あー、逢っちゃった”って言う場面。レン君、もう開き直るしかないですよね。しかし相手がリンちゃんとモモちゃんとは…
そして後半。なんと! はっちゅーねにオカルト的ウワサが! いや、その、リアル世界でのリアルミクさんの着ぐるみに、色々オカルトな個性があるだけに、このはっちゅーねさんも、もしかして…
今回も楽しく読ませて頂きました。次回も楽しみにしておりますね♪
ではでは~
2012/07/01 22:35:05
tamaonion
有難うございます!
>レン君、もう開き直るしかないですよね。
そうですね(笑)
開き直りがきっかけになって、その道に深く傾倒していく...というパターンもありですね。
でもこのお話では、すでにKAITOさんという先達がいるので、それはやめましょう。
>色々オカルトな個性があるだけに、このはっちゅーねさんも、もしかして…
リアルっぽい設定と、イメージの世界(異界?)とのバランスを、どうしようかな、と考えてます。
また感想を聞かせてください!
それでは、また...
2012/07/01 23:46:37