街灯の下 暗い夜道を歩く
青白い雪虫が ぽつりぽつりと飛び交う
今年も君を失くした冬が来る
愛されたかった
君の特別になりたかった
君と一緒にいたかった
君に認めてほしかった
『選ばれし者』なんてなんだか中2クサいけど
それでも僕は君に選ばれたかったよ
街灯の下 しんしんと雪が降る
僕はなんだか眠くて いっそこのまま
地面に倒れ伏して永遠(とわ)に眠りたい
愛されたかった
誰かの特別になりたかった
誰かと一緒にいたかった
誰かに認めてほしかった
『誰か』なんて言うけれど
選ばれなかった奴同士で
傷舐めあっても虚しいだけだな
選ばれなかった僕たちは
選ばれし者になれなかった僕たちは
愛されたかった
君に選ばれたかった
君が、君が良かったんだ
君と共に生きたかった ああ
認識されなければ存在しないのと同じなら
僕はもういなくなってもいいよ
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