拝啓あなたへ
もうそっちに帰っちゃった？
私こそそっちに行くべきなのにね
ここでの暮らしは退屈で
やさしすぎて息が詰まる
でも勇気がない私には
とびこえることもできない

私の言葉が誰かを救うなら
なぜあなたはもう
ここにはいない？

あなたのことさえ救えないのなら
いっそこんなものなければよかったのに

この世の四季は巡り
輪廻にのまれてく
あなたがくれた命
無駄にはさせない
なんて
重すぎるものを担いで歩いてく私たち
もし荷物がなくってもその背中にはねはないから

私の言葉が誰か救えるなら
わたしはもう一度
立ち上がらなきゃ

あなたのことも救えないわたしは
どうやって立てばいい？
ねぇ教えてよ

もしも
あなたがまだここにいるのなら
わたしは言いたい　ありがとうって

もしも
明日がもう
私のためじゃなくても生きていくよ

わたしの言葉が誰も救えなくても
生きていかなきゃね
分かってるの

あなたの言葉がわたしを救うから
私から救うから
歩いていくの

わたしの隣にあなたがもういなくても
あなたはここにいたんだね　ありがとう