土曜日の午後。
野呂間アル夫さんたちは、きょう、明日の2日間、
路上の小さなテントのブースで、雑誌やグッズを売っている。
野呂間さんのいるジー出版社の、ほど近く。
古書店街で、コミックのキャラクターのミニ・イベントを開いているのだ。
テントのブースには、レンくんが遊びに来ていた。
彼は雑誌「少年ステップ」の、“投稿欄”の常連だ。
野呂間さんのいる編集部にも、よく差し入れをしたり、顔なじみの仲なのだ。
●テトさんの製品が載った
「ねえ、まだ、そんなにお客さん、多くないね」
レンくんが、道を行く人をながめて、つぶやく。
「そうだね。でも夕方にかけて、来ると思うよ」
答える野呂間さん。
その時、テントにやってきたのは、テトさんだ。
「こんにちは!あれ、レンくん」
「やあ、いらっしゃい」
「こんにちは」
2人は笑顔で迎える。
「このあいだは、お世話様でした」
「いえいえ、こちらこそ」
テトさんの言葉に答える、野呂間さん。
ジー出版のおしゃれ関係の雑誌で、テトさんのアクセサリーの製品が掲載されたのだ。
●雑誌に良い情報を
ひとしきり話をして、テトさんは帰って行った。
「では、また。レンくん、バーイ」
「またね!」
「いいなあ。自分で作ったモノが、雑誌に載って」
テトさんが去ったあと、レンくんは横にあった雑誌を見た。
「雑誌に掲載されるのって、大変なんでしょ?」
「いや、そうでもないよ」
野呂間さんは言った。
「ちゃんとした製品を作って、こちらに知らせてくれれば、こっちも載せたいんだ」
そう言って、テトさんのアクセサリーが載ったページを指さす。
「良い情報が欲しいからね」
●何を作っている?
「そうか!」
レンくんは大きな声で言った。
「僕ね、いま、絵本を作ってるんだ」
「絵本?」
「そうだよ。いつかはテッドさんみたく、絵本作家になるんだ」
レンくんは、得意そうに話す。
「そう。じゃ、将来、製品になったら、載せてあげるよ。でも、どんな絵本なの?」
レンくんは目を輝かせた。
「ボーイスカウトの授業で習った、“毒キノコの見つけ方”という絵本さ」
「ど、毒キノコ?」
野呂間さんは、思わずどもった。
「こいつ、見かけによらず、グロ系かな?」
彼は思った。
「男のヤンデレって、あんまし聞かないな。でもハロウィン限定とかなら、いいかな...」(。-ω-))
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