寒がりが押し付けた窓の外
吸い込む空気に混じる雨の匂い
枯れた眼の先には、僕によく似た
虚ろな顔した 君の青い影

名前を呼ぼうと 息をした
灼けるような痛みに噎せ返る
生きるために必要なものは
僕から言葉を奪っていく

渇いた喉は
掠れた声も出せず
響いた想いが、確かに
此処にあるのに

叩き付ける雨
歪んだ君の口が
呟く言葉は 全て
割れた水音に消える

灼き付いたまま凍る 喉の奥
この身が濡れても湿らず、吐き出せない
寒がりは窓の内で 暗く沈んだまま
満足そうに笑い、黒い影伸ばす

ぐらつく足元を踏みにじり
見据えた視線は君を捕まえる
手が触れたとき 壊れるのは
僕か、透明な水の針か

渇いた瞳は
僕のこと掠りもせず
響いた想いは 未だに
届かないまま

押し流す音
歪んだ君の姿
空白の一瞬で全て
溢れかえって消える


洪水の対岸で
埋もれている君の腕が
震えて 僕を突き落とす


渇いた喉は
掠れた声も出せず
響いた想いが、確かに
此処にあるのに

叩き付ける雨
歪んだ君の口が
呟く言葉を全て
聞き届けたいのに


飛び込んだ水の中
冷たい破片が深く突き刺さる
赤い光 反射しながら
君の幻を創った 硝子の雨が降りしきる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Thirsty Noah

ほぼ初投稿です。

切ったり貼ったりお好きに使って下さいませ、

閲覧数:83

投稿日:2008/11/29 12:17:49

文字数:523文字

カテゴリ:歌詞

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