薄紅桜 咲く杜(もり)が 霞を纏い揺れている
西の地平へ夜は去り 白き睡蓮 微睡んでいる

もしも この姿 目に映るなら振り向いて
籠目(かごめ)の中から手を伸ばし宙を掻く

ゆらりゆらりと震えるかげろう
刹那の夢と君は言うだろうか
茜に染まる懐かしい場所
言葉は無くて 触れられなくて

滲む月下の曼珠沙華 天を仰いで燃えている
椿の花が雪に落ち 誰かに踏まれ潰れている

もしも この唄が聞こえるのなら振り向いて
目眩がするほど浮かぶように墜ちていく

路(みち)を失くして狭間を彷徨(さまよ)う
硝子の玉が境(さかい)を映す
「迎えに来て」と呟きながら
煙を追って 私は何処へ

ゆらりゆらりと震えるかげろう
刹那の夢と君は言うだろか
「迎えに来て」と呟きながら
煙を追って 私は何処へ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

送り火(曲付)

迎えに来て。


◆10/12
瀬良さんに曲を付けていただきました。
http://piapro.jp/t/NB8H

閲覧数:670

投稿日:2012/12/17 20:09:40

文字数:346文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント3

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  • 瀬良

    瀬良

    その他

    こんばんは。瀬良です。
    しばらくお時間をちょうだいしましたが、今回の作業をもってひとまず完成としました。
    美しい歌詞に曲をつけさせていただき、深く感謝しております。
    本当にありがとうございました!

    ご縁がありましたら、またご一緒させていただけると幸いです。
    それでは。

    2011/11/02 22:03:01

  • 瀬良

    瀬良

    その他

    こんばんは。瀬良です。
    こまごまと手を加えておりましたが、「ほぼ確定版」をアップしましたので報告にまいりました。
    あとは、まだ手つかずになっているコーラス部分を若干手直しして、次回のアップで完成とする予定です。
    ご要望等ありましたらお申し付けくださいませ。

    さて
    これまでに何度となくこの曲を聴いているのですが、未だにBメロの意味を掴みかねています。
    「振り返ったら姿が見られなくなるじゃないか」
    という疑問に始まり、
    「現実にはそこに存在しない自分よりも、振り返った先にあるもの(いる人)を見据えろということ?」
    とか歌詞に書かれていないことを妄想したり、あげく
    「そういえば、オルフェウスとエウリュディケの話も振り返ったことがきっかけで・・・でも、あれは振り返ってはいけない、って言われていたわけだし。・・・そこをあえて振り向いてと言っている?」
    などと、かなり飛躍しているんだろうなぁと自分でも思う解釈までしはじめています。
    こういうことをあれこれ考えるのは楽しいので、答えまでとは望みませんが、ちらっとヒントをいただけたりなんかすると嬉しいのですが。

    それでは。

    2011/10/28 01:02:42

  • 瀬良

    瀬良

    使わせてもらいました

    こんばんは。瀬良です。
    「送り火」の描く切なさに強い印象を受け、曲を書かせていただきました。 → http://piapro.jp/t/NB8H
    ご所望の初音ミクではなく、和風とも言い難く、まだ制作途中のもので作りが粗い、と応募の手を挙げるには厚かましいことこの上ないのですが、選考の俎上に載せていただければ幸いです。
    よろしくお願いします。

    2011/10/12 01:46:45

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