A)鬼がえらえら嬌声(わらいだ)す 何処(いずこ)其の足何処ぞや
  黄泉で追い追い戯れる 帰れぬ京を担う指
  そっとお別れ紡ぎだす 夜道歩けば餓鬼の河
  声を震わせ泣いていた 赫い絲張る弦の音
 
B)狂(ふ)れる月 花の歌 彼女がつま弾く其の音色
  焦げる闇 捧げましょう 昇れ昇れ清めの火よ
 
C)まずは足 そして指 声さえも
  ひとつも私のものでない
  気が付けば 戻れない 約束に
  赦しを乞うのは赫の皇女(ひめ)
C)まずは首 そして髪 夢すらも
  ひとつも私のものでない
  更けていく 寂しげに 空が呼ぶ
  私が乞うのは黒の神子(みこ)
 
 
A)あの日この眼に焼き付けた 奏で歌うは遅桜(おそざくら)
  生命(いのち)消え逝く其の名残 涙落つるは侘桜(わびざくら)
  そっと語り部紡ぎだす 鬼に喰われし かの娘
  琵琶を烈しく掻き鳴らし 都の未来(さき)咲く弦の音
 
B)牛の面 馬の面 魔物が誘(いざな)う菖蒲(あやめ)道
  雪羅刹 舞い踊る 廻(めぐ)れ廻れ獄の國を
 
C)まずは雪 そして春 神さえも
  残らず壊してしまいたい
  待ち切れぬ 雪解けを 想えぬと
  昔を弾くのは黒の神子
C)過ぎて逝く 想い出と あの笑顔
  ひとつも私のものでない
  繰り返す 刻印を ひとり抱き
  帰らぬ歌声赤の皇女
 
 
D)咲く花に罪は無いと言うけれど
  知らずに降る雨 魔の裁き
  照る赤鴉(せきあ)此の世界に沈んでも
  私は其れでも願いたい
 
 
C)まずは首 そして髪 夢すらも
  ひとつも貴方のものでない
  更けていく 寂しげに 雲を呼ぶ
  私が乞うのは黒の神子
 
C)過ぎて逝く 想い出の 其の調べ
  ひとつも貴方のものでない
  繰り返す 刻印の 運命(さだめ)だと
  私が乞うのは赫の皇女
 
C)溶け逝く雪には八重桜

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

赫の皇女と黒の神子

獄の国第一幕。
 
一応二人で歌う用に作成した歌詞です。
MEIKOと、良ければKAITO君に。
都(京)に棲む鬼への供物として捧げられた赫の皇女と、其れを嘆く恋仲だった琵琶弾きの黒の神子、がコンセプトです。

閲覧数:115

投稿日:2009/07/02 17:11:20

文字数:805文字

カテゴリ:歌詞

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