A
到来に目が覚めた空の果て
浮き足立つは宴の音たち
甘言、戯言、繰り言さえも
待ち侘びて
A
此処で結び結ばせ結ばれた
雁字搦めの柵(しがらみ)でさえも
心地よく唄うは幾重の縁(えん)たち
愉しんで
B
夜寝(よい)の余韻に
まどろんだまま
移ろいゆくは
花鳥風月
サビ
餞(はなむけ)に
どうぞ 常世の
春雷鳴らして
愛し恋しの花の種
咲いて誇るは
暁の大輪
艶やかに
舞い踊る閃光
嵐の万年桜に
灯る悦び高らかに
散るか積もるか
留まるのかさえ
風まかせ
2
A
幽玄の空 眼(まなこ)に繋げば
御伽(おとぎ)の衣(ころも)はやがて盛装に
色めき始める唐紅(からくれない)の
晴れ姿
B
酔いしれては
纏う鬼灯(ほおずき)
ほのか揺らめく
雪月花たち
サビ
嫋(たお)やかに響く
常世の遠雷に捧ぐ
はるか胡蝶の夢の跡
ひと休みなら
迷い家(まよいが)を用意いたしましょ
思うまま
哀愁 感傷に
浸れば良いかと
時は永遠 存分に
終(つい)を望めば
瞬きの間 幻に
C
泡沫の出来事
褪せる虚飾の糸
香りを燻らせ
髪を梳く
サビ
戯れは
どうぞ お好きに
春雷を奏で
常世 現世 曖昧に
有象無象も
溺れてしまえば
未練なし
華やかに紡ぐ
極彩色(ごくさいしき)の羽を背に
描(えが)く錦の絵空事
刻の随(まにま)に
揺蕩う徒花(あだばな)
掬いとり
転調サビ
餞(はなむけ)に
どうぞ常世の
春雷の花に
愛し恋しと鈴鳴らし
飾りたてれば
綻ぶ顔(かんばせ)
織りあげて
賑やかし
祭り囃子を
春雷が告げて
鶴がひとなき
言祝いで
流る甘露が
餞(はなむけ)の春雷
常世の宴が
鳴りやまぬ
————以下ひらがな版————
A
とおらいにめがさめたそらのはて
うきあしだつわうたげのおとたち
かんげんざれごとくりごとさえも
まちわびて
ここでむすびむすばせむすばれた
がんじがらめのしがらみでさえも
ここちよくうたうわいくえのえんたち
たのしんで
B
よいのよいんに
まどろんだまま
うつろいゆくわ
かちょうふうげつ
サビ
はなむけに
どおぞとこよの
しゅんらいならして
いとしこいしのはなのたね
さいてほこるわ
あかつきのたいりん
あでやかに
まいおどるせんこう
あらしのまんねんざくらに
ともるよろこびたからかに
ちるかつもるか
とどまるのかさえ
かぜまかせ
2A
ゆうげんのそらまなこにつなげば
おとぎのころもわやがてせいそうに
いろめきはじめるからくれないの
はれすがた
B
よいしれてわ
まとうほおずき
ほのかゆらめく
せつげつかたち
サビ
たおやかにひびく
とこよのえんらいにささぐ
はるかこちょおのゆめのあと
ひとやすみなら
まよいがおよおいいたしましょ
おもうまま
あいしゅうかんしょうに
ひたればよいかと
ときわえいえんぞんぶんに
ついおのぞめば
まばたきのあいだまぼろしに
C
うたかたのできごと
あせるきょしょくのいと
かおりおくゆらせ
かみおすく
サビ
たわむれわ
どおぞおすきに
しゅんらいおかなで
とこようつしよあいまいに
うぞおむぞおも
おぼれてしまえば
みれんなし
はなやかにつむぐ
ごくさいしきのはねおせに
えがくにしきのえそらごと
ときのまにまに
たゆたうあたばな
すくいとり
転調サビ
はなむけに
どおぞとこよの
しゅんらいのはなに
いとしこいしとすずならし
かざりたてれば
ほころぶかんばせ
おりあげて
にぎやかし
まつりばやしお
しゅんらいがつげて
つるがひとなき
ことほいで
ながるかんろが
はなむけのしゅんらい
とこよのうたげが
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6.
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