「お前…」
ようやく、動けるようになったカイトが辛そうな顔で口を開いた。
「あぁ…。ハクの言う通りあいつは変な特殊能力があるみてぇだ。たぶん物質転移…」
その言葉にミキが食いつく。
「物質転移?それってテトちんの能力と同じ?じゃああいつは再生の能力と空間転移を上手く使って攻撃を避けたってわけ?龍のくせに生意気よ!」
「でも…カイトさんはなぜあんなに苦しんでるんですか?」
「私の勝手な考えだけどね。恐らくカイト君は、物質転移される前にラグナシアの力で魂を代わりに亞空間に送ったんじゃないかな?それで、その反動で苦しんでるのかもしれないわ」
「本当なの?カイト…」
「うぅ…。確かにミキの言う通り俺は無意識のうちに魂を亞空間に送ったようだ…。変な扱い方したのかどうからか解んないけど、ラグナシアに居る魂が怒って…」
「いかん!ラグナシアの魂が悪しきものになるとバレンシアのように、魔剣になるぞ!さっきのカイトの行動は一瞬ラグナシアに浸食されたんじゃろな」
「そんな…」
嘆くミクをよそ眼に、ルコが鎌を握りしめた。
「時間が無い!テトさん、リツ!あれだ!」
「本当にいいんだね?」
再確認をするテト。それに応えるルコは深く頷いた。
「あぁ。」
その返事を聞くとテトは翼を生やし、リツも追いかけるように空へと駆けていく。
「ルコ!しっかり合わせるんだよ!」
「言われなくてもやるって!そう言うのはリツに言えよ!」
「まぁ!私にそんな事言える立場なの?」
「お喋りはそこまでにして!行くよ!【紫炎滅殺陣】!」
テトの紫炎に包まれた大剣がシリウスの身体を刻んでいく。
そして、テトの猛攻の中、続いてはリツが連撃を加える。
「これに耐えられるかしら?【煉獄滅塵槍】!」
テトの攻撃にリツの爆炎が加わり、攻撃は更に激化する。
爆炎と紫炎に包まれたシリウスに向かって、ルコは駆けだす。
もの凄い速さでテトの紫炎、リツの爆炎を鎌に纏いながら、戸惑う事無く一直線に駆けていく。
「これが…俺達の力だっ!お前なんかに負けてたまるか!」
「凄い…あれがルコの力…」
「大した奴だよ本当に…」
「食らえ!インフィニティ・ディザイア!」
激しい光に包まれ、ルコの渾身の一撃がシリウスを襲った。
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