ノートの切れ端に書いた冷たい
欠片みたいな言葉を君が拾って
ポケットに押し込んでいるうちに
少しだけ暖かくなっていく

気が付くとそこら中に落ちている
結晶みたいな刺々しい言葉も
ドライアイスみたい煙たい言葉も
こっそりつまんでは持ち去ってた

凍るような眼差しと血色の悪い唇
だから君はずっと冬みたいだって
誰もが目を逸らしていたんだよね
そんなのどうでもいいって顔してさ


冷たい言葉の行き先を尋ねたら
君は「知らない」って呟いたんだ
どこか遠くに行くかも知れない
礼もなく勝手に消えてるかもねって

そう言いながら街中に転がってる
雪玉みたいに痛々しい言葉も
つららみたいな鋭く光る言葉も
バレないように触れては閉じ込めてた

凍みるような物言いと血の気のない肌
そんな君をずっと冬なんだって
みんなが背を向けていたんだよね
そんなのくだらないって目を伏せて


不思議なことに気が付いて言葉にした
抱きしめた冷たさを温めて消すなら
君は冬じゃなくて本当は春だよね
芽吹く命を雪が隠してるだけなんだ

それを聞いた君は首を振って泣き出した
酷く拒絶し俯いてこぼれ落ちる涙
それすらもきっと雪解け水なんだって
だから本当は君が一番暖かいって

泣き疲れ眠った君が目を覚ましたあと
腫れた目元と真っ赤な顔を見た僕は
可愛い花が咲いてるように見えたんだ
そうしてまた春を告げる川が流れて


冬が命を集めて春が解いていくように
君の温かさも力強さも知ってるから
春の始まりの花を開かせてよ雪を割って
雪解け水の中でいいから輝いててよ

そんな君をもう誰だって冬なんて言わないさ
こんなに嬉しくなる春だって気付いたんだよ


ノートの切れ端に書いた冷たい
真冬みたいな言葉を君が拾って
ポケットに押し込んでいるうちに
少しだけ春に近づいてく

少しだけ春に近づいてくね

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  • 非営利目的に限ります

北風に紛れて

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投稿日:2022/02/24 21:10:05

文字数:784文字

カテゴリ:歌詞

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