S
河の上にぽつりボートが浮かぶ
有り余った人生賛歌も
ここには流しちゃくれない
飴色の空を見る 傘も持たず
三叉路を待ち続け 今日も1人
オールを持った手には雨
A
いつか見た景色は 遠くまで見えた
共に臨んだ仲間だっていた
けれど波は起こるもので
気付けば小さく座っている
B
座礁したって 煽られたって
舵を取ってきたはずなのに
進むべき舟路を逸れて
皮肉めいた傷だけ遺る
C
理不尽と呟いて
懸命に掻いたって
叫喚と泣いたって
何も変わりやしない
S
遠く彼方微かに船が見える
せり上がった感情哀歌を
叫び上げても届かない
艷色の河見上げ 渇き笑う
閑古鳥鳴き憂い 『今日も1人』
オールを持った手には"雨"
A
ここにある僅かさえ 荒唐と思う
酷く強がる心なんてもう
残されてはいないもので
淡色注ぎ足し急いて生く
B
愛別なんて 興亡なんて
一つですらもありはしない
平行に隘路を進む
今以上の傷なんて無い
D
失うものを失い 得るものは無し
不条理だらけの河だとしても
必ず海には出るんだから
S変
今日も明日もきっとボートは浮かぶ
有り余った人生賛歌も
変わらず流しちゃくれないけど
水色の空を見る 傘は要らない
海原を臨むため 今日も1人
オールを持った僕は..."晴れ"
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