気づいてないふりをしていた
星たちに気取られないように
鍵盤の鳴らす雫を越えて
夜と僕らは静かに踊る

遠巻きに見てるのも良いけど
少しはこちらにおいでよって
灯そうとした声を吹き消して
鮮やかな恒星に照らされよう

食い違ってた想い拾い
抱きしめて暖めてもう一度だけ
新しい星にして名前つけよう
考えているうちに眠っている

ずっとそうしてきたように


目にしてないふりをしていた
月たちに笑われないように
黒鍵の鳴らすイタズラな音色
夜は僕らに心を渡す

隠れてて覗くのも楽しいけど
少しはそちらも混ざってよって
許そうとした文字をかき集め
涼やかな流星に載せて去ろう

悔い縛ってた願い憂い
掌で暖めてこの一度だけ
忘れてた星を見て挨拶した
覚えているうちに眠っている

もっとそうしたかったから


産声の響く光なきステージ
招待券はもういらなくって
世界中に泣き声が届いた
星雲がようこその口笛一つ

そこにいる意味を確かめたい?
ここにいる意義を問いかけたい?
君が安心してくれるのならば
木星に頼むから少し待ってて

彗星の吐息冥王星のつぶやき
超新星の轟きガンマ線のざわめき
次から次へ目まぐるしい一億年
ほんの一瞬どうせすぐに消える


口にしないふりをしていた
この星に聞かれないように
二等星の奏でる軽やかな和音
夜は僕らに世界を託す

耳澄まし俯くのも楽だけど
少しは一緒に歌ってよって
諭そうとした祈りすくいあげ
燃え尽きる隕石を導こう

乞い縋ってた苦い由来
心臓で震わせてこの一度だけ
死にゆく星にだけ問えること
唱えてるうちに夢を穿つ

いつもそうだったように


振り出しに戻れば記憶は溶ける
産まれたてから繰り返されて
そのたびに世界は私を呼んで
泣きじゃくる私を優しく撫でた

聞いていないのに
聞こえてないのに
誰も知らないのに
誰もが優しくて


名前のないまま空に浮かんで
誰かの代わりに寿ぎを記す

新しい星も忘れてた星も死にゆく星も
同じだけ腕いっぱいに抱え込んで

銀河の端っこで歌っていようよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Funny Starry Party

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投稿日:2022/12/05 00:08:14

文字数:873文字

カテゴリ:歌詞

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