手のひらで覆ってた優しさは
雪よりも速く消えて無くなった
冷たくなった指先は温まらない
体中が冬になったみたいだった
ため息が日に日に白くなっていく
その成分は殆ど真っ黒なのにさ
手袋もマフラーも温かくなくて
凍える風がずっと私を責める
温室にばかりいて冬を知らないまま
与えられるだけの毎日を送っていた
ある朝世界が白く寒さに満ちていて
何も分からない私に冬が訪れた
まるで猫みたいに暖かい場所を探す
人はみんな優しいのに私は冷たい
どこも居心地が悪くて冷や汗をかく
このまま眠ったら二度と起きそうにない
一番温まれる場所は知ってたけど
そこへはもう二度と帰れないんだ
同じ物を求めていたら永遠に叶わない
どこかで誰かにお説教されたっけ
自由に包まれていて敵を知らないまま
守られるだけの毎日を過ごしていた
ある朝世界にひび割れが起こっていて
何も知らない私に冬が襲いかかる
お説教されても良いから
怒られることだって分かってる
寒いのねぇ寒いの凍えそう
もう見向きもされなくなって
野良猫を抱きかかえても逃げられて
ひなたぼっこをしようとしたら曇って
見上げた空からは雪が降ってきて
このまま涙まで凍ってしまえば良い
そして心まで冷たく凍ってしまえば
この冬も温かく感じられるのかな
この雪も水も風さえもきっと温もる
どこまでも寒くどこまでも冷たく
見せかけの冷たさなんてすぐバレる
私はまだどこかで温度を求めてる
震えは止まらないまま冷たいまま
抱きしめてくれたなら今すぐ止まるのに
そのまま凍って砕けてしまえば良い
抱きしめられたその腕も巻き込んで
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