君とあたし　都合のいいお人形
目が合えば笑って　この耳に聞こえるのは
君の口唇が騙る甘い言葉だけ

試してるの？
君の指が、あたしを誘う
委ねてみたの　これが偽りであると知りながら

無邪気に抱き合って　たくさんの秘密を語って
互いに　醜い自分を投影(うつ)した
『月が綺麗ですね』が君の口癖(ウソ)なら
『死んでもいい』　あたしの返す言葉は本気(ホントウ)
君の密　飲み干す　蔑む眼差し

だから、ほら、好きだよ。

君とあたし　嘘吐きの仮面付けて
隠した本音に　あたしは気付かないふり
君はいつまで騙し続けてくれるだろう

気付いてる？
君の嘘は、真実を飾る
惹き付けられる　傍らの終焉に微笑みながら

裏切られたとも　騙されたとも思わない
君があたしに　合わせてくれたように
あたしもまた、同調する君に合わせていただけ
最初から　君の返す言葉は全て、
シナリオに書かれたセリフだけだったよ

だけど、ねぇ、好きだよ。

あたしたちの会話なんてただの戯言で
最初から最後まで、嘘だらけの
君とあたし　そしてこれからも何一つ変わらない
大丈夫　あたしはあたしのまま、君の
シナリオに書かれたセリフで話すよ

だから、ねぇ、

無邪気に抱き合って　たくさんの秘密を語って
互いに　醜い自分を投影(うつ)した
『月が綺麗ですね』が君の口癖(ウソ)なら
『死んでもいい』　あたしの返す言葉は本気(ホントウ)
君の密　飲み干す　蔑む眼差し

だけど、ねぇ、もうすぐ

消えてしまう。君がそれを望んでいるから。

だけど、ねぇ、……ありがとう。