抑えていたものが不意に
こぼれてきて溢れてきて
挨拶くらいしてもいいのに
どうしてそんな不躾なんだ

そんなことを繰り返してると
この体は自分じゃないかもって
疑うようにすらなってくる
なんか上手く言えなくてごめん

言葉にするのは自信が無いんだ
伝えられる術は持っているのに
大人しくしてないんだ僕の内側
見透かされたって恥ずかしげもなく

通り雨みたいだって笑う
君を思い出した夕暮れ


落ちていた感傷を拾って
懐かれては収まってきて
挨拶もなしに飛び込んできて
どうしてそんな愛くるしいの

そんなことを繰り返してると
この心は自分じゃないかもって
笑えるようにすらなってくる
ホントまともに言えなくてごめん

カタチにするのは自信が無いんだ
象れる術は持っているのに
子どもじみるてんだ僕の真ん中
射貫かれたって恥じることもなく

天気雨みたいだって笑う
君を思い出した朝焼け


眩しくったって目をそらさないで
笑っていた君ばかりが浮かんでくる
眩しいのは君だって言えなかったのは
今でもやっぱり悔やまれてしまうね


閉じていた隙間をこじ開け
手に入れては押し潰したっけ
挨拶もなしに消え去っていって
どうしてこんな息苦しいの

そんなことを繰り返してると
この涙は自分じゃないかもって
焦点すら合わなくなってくる
こんな歪な伝え方でごめん

シルシを刻むのに慣れてないんだ
残したい想いは持っているのに
ケモノみたいに利口な僕の傷痕
晒されたって剥がすこともできず

あの虹みたいだって笑う
君に伝えた最後のひとつ


見えないところで泣いていたのに
傘を差して守ったのは僕自身で
一緒に入ろうよって言い淀んでは
結局僕もずぶ濡れになるだけで

ずっと謝りたかった君にも虹にも
今も誰かに傘を渡せるかわからない
広げる事もできないままで俯いて
雨に打たれ冷たくなるのを待ってる


言葉にするのは自信が無いんだ
伝えられる術は持っているのに
大人しくしてないんだ僕の内側
見透かされたって恥ずかしげもなく

通り雨みたいだって
天気雨みたいだって
あの虹みたいだって
次は必ず傘を渡すから


ずぶ濡れになって笑っていようよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

傘も知らない雨

閲覧数:120

投稿日:2022/01/10 19:51:44

文字数:920文字

カテゴリ:歌詞

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