意識しなければいいなんて嘘
ほのかに漂ってくる幻想はいつか
憧れを人質にとって危うく誘う
見つからないものを静かにかざして

願いが妬みに変わってしまう前に
時間が経てば皆脆さを隠せなくなる
届いても気づけなくなるなんて嫌だ
誰かに届けられないのはそれよりもっと

空ばかり見上げているとね
躓いてしまうって言われたんだ
でも今はそれでもいい
そのまま倒れて天を仰ごう

光の捉え方を忘れてしまったの?
誰が教えてくれるわけでもないのに
本当の光は眩しすぎて輝いて
体なんか簡単に貫いていくから


狼狽えなければいいなんて嘘
炎を纏って来る焦燥はいつか
時計を身代金にして冷たく笑う
辿りつけない場所を闇に溶かして

祈りが誹りに変わってしまう前に
知覚が失せて皆怖さを隠せなくなる
歌っても感じなくなるなんて嫌だ
大好きを受け止められないのはもっと

下ばかり見て歩いているとね
泣いて見えるって言われたんだ
なら今はそれでいい
そのまま蹲って君を想うよ

風と手を繋ぐ方法を知らない?
どこに書いてあるわけでもないのに
心配しなくても風は寄り添って
あなたなんか簡単に連れて行くから


明日から届く手紙の読み方がわからなくて
「じゃあ聞きに行こう」って手を取った君はもう
思い出の中にしかいなくなっちゃったけど
次また会えるのなら腕いっぱいの花束渡すよ

壊れた望遠鏡の代わりに花火を買ってきたり
虹を探しに行く代わりに水を撒いてくれたり
寂しい扉の向こうで何度も大好きを唱えたり
答えのない問いを君は何度も壊したんだ


意識してしまえばもうダメなんだ
呆れ笑いして小さな呼吸で整えて
正面から向き合ってもう逃げたりしない
追いかけられるのには少し飽きてきたから


届いても気づけなくなるなんて嫌だ
歌っても感じなくなるなんて嫌だ
いないこと言い訳にするなんて嫌だ
このままを続けていくなんてもう


光の捉え方を忘れてしまったの?
誰が教えてくれるわけでもないのに
本当の光は眩しすぎて輝いて
体なんか簡単に貫いていくから
あなたなんか簡単に連れて行くから

そろそろ着くみたいだよ
肩に降り注いだ光が告げる
夢にまで見た夢を紡いでいける
夢じゃない場所へ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

little tricker

閲覧数:88

投稿日:2023/01/28 11:03:34

文字数:935文字

カテゴリ:歌詞

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