※アンドロイド設定注意※
『KAosの楽園』の≪VOCALOID≫(アンドロイド)設定ネタSSです。


 * * * * *

1. ≪VOCALOID≫的 夏事情

「暑いねー……ってカイト、その格好で暑くないの? マフラーとか」
「え? あぁ、いえ。これ、排熱と冷却の効果があるんですよ。脱ぐと却ってやばいです」
「そうなんだ?!」
「ミクちゃんとかだと、髪に同じ効果があるんですけど」
「あー、あれだけ長いと排熱効果高そう」
「そうなんですよね。俺は髪短いから」
「えーじゃあロングじゃない子は?」
「リンちゃんとレン君はコンパクトだから、髪+服で何とかなってるみたいです。大変なのはめーちゃんですよー。多分、夏の間は外に出られないんじゃないかな。冷房の効いた部屋にいないと、熱暴走でダウンかも」
「あー……夏場にサウナ化する部屋にパソコン置いとくとやばいようなもんなのね」
「まさにそれです」

*****
熱は電脳の大敵、暑さには弱い。……季節はずれですみませんorz


 * * * * *


2. 続・≪VOCALOID≫的 夏事情

「カイト、なんか≪VOCALOID≫用の夏服が出るらしいよ」
「え?!」
「ほら。……見事な『夏服』だねー」
「袖短いし涼しげですねー。あ、ちゃんと排熱も冷却もクリアするんだ」
「これさー、多分ユーザーから言われまくったんだと思うよ」
「? 何てです?」
「『見てるこっちが暑苦しいから何とかしてくれ』」
「……暑苦しいですか?」
「私的には理由も聞いたし平気だけど。配色爽やか系だしね」
「……良かった。マスターにそんな風に思われてたら、熱暴走で倒れようと脱ぎ捨てるところでした」
「でもそれはそれとして、この夏服も捨て難いな。腕と鎖骨が出てるのが萌えポイント……しかも裾はきっちりロングな辺り、これデザインした人とは話が合う気がするわ」
「え、えと……脱ぎます?」

*****
脱がんでよろしい。マスターがフェチっぽくなってしまったw


 * * * * *


3. カイト的 夏事情

「夏ですねー、マスター」
「そうだねー。どうしたの急に」
「夏と言えば、何だと思います?」
「え? あ、アイスのおねだり? いいよー、取っておいで」
「えっ、……あーいえ、そうじゃなくって」
「あれ、違った? アイスいらない?」
「ぃい、いらなくはないですっ! でもあの言いたかったのは、そうじゃなくて。……プール、とか。海とか。あと夏祭りとかっ」
「――に、行きたいの? でもカイト、暑いの弱いんでしょ? お祭りはともかく、プールや海じゃあコートのままってわけにはいかないよ」
「苦手ですけど動けないほどじゃないですし、理由があれば頑張れます! 具体的にはマスターとデートとか、特にプール(水着)とかお祭り(浴衣)とか――大丈夫です行けます行きましょう!?」
「ちょ、何考えてるか大体想像付いたけど落ち着いて、鼻血出てるから! 倒れるよ兄さんっ」

*****
バカイトな兄さんが好きです(聞いてない)


 * * * * *


4. ≪VOCALOID≫的 冬事情

「寒くなってきたねー。そろそろ外出が辛い季節だなぁ。カイト、寒いのも苦手?」
「得意ではないです……暑いのよりはマシですけど。あんまり寒いと暖気してほしくなります」
「暖気って、車みたいな事を。ていうか、できるの?」
「えぇと、食物からのエネルギー摂取がそんな感じです。通常の充電+αで」
「へぇ。カイト的には『食欲の冬』なんだ」
「な、何かそう言われると恥ずかしいような」
「そう? いいじゃない、お鍋とか美味しい季節だし」

「あ、美味しい季節といえばさ」
「はい」
「『コタツでアイス』も美味しい季節だよね」
「! はい!」
「じゃあ、寒いけど頑張ってお買い物行こうか」
「はいっ! あ、じゃあ、今日お鍋にしましょう。具材は何がいいですか?」
「やった! ありがとカイト、大好き♪」
「だ……っ、もー何でも言ってください、何でも作りますからっっ!」

*****
寒くてもアイスには釣られます。あとマスターにも全力で釣られますw


 * * * * *


5. 続・≪VOCALOID≫的 冬事情

「カイト、質問~」
「何ですかマスター、何でも聞いてくださいっ」
「わ、何? やけに嬉しそうだね?」
「嬉しいです! 『質問』って事は、マスターが俺の何かを知りたいって思ってくれたって事でしょう? 嬉しいですっ」
「大事な事だから2回言ったんだね、わかります。……うん、大事だわ。私も嬉しい」
「マスター」
「あ、えと、それでね。そのコートとかって、保温機能も付いてる? 夏だと冷却機能がって言ってたけど」
「あぁ、いえ。保温に関しては、特別な機能は無いです。一応、防寒性は高いはずですけど、普通の服とそんなに変わりません」
「そっか。じゃあ」
「? はい」
「セーターとか、編んだら着てくれる?」
「……あいしてますマスター」

*****
冬事情っていうか、ただのイチャイチャ?



 * * * * *


6. カイト的 冬事情

 マスターが編んでくれたセーターの上にコートを羽織って、マスターが編んでくれたマフラーを巻いて、マスターが編んでくれた手袋を着けて。完全防備で、外出の準備は完璧――だったんだけど。
「やっぱり外は寒いねー。カイト、大丈夫? 何か難しい顔してるね?」
「え、……はい。あの、寒さはマスターのおかげで大丈夫なんですけど、」
「けど?」
「手が……触れられないな、って。あ、マスターの作ってくれた手袋はあったかいし凄く嬉しいんですけどっ」
「っ、それじゃあカイト、王道に走ってみようか」
「王道、ですか?」
「こっちの手袋外して、手繋いで」
「はい。あ、でもマスター、手が冷えちゃいます。俺はいいけどマスターは、」
「カイトもよくないでしょ。うん、だから、手をね。繋いで、コートのポケットに」
「繋いだ、ままで……はい。マスター、」
「うん?」
「王道って素晴らしいですね。人類の叡智です……!」
「え、叡智!?」

*****
純情ヘタレだったカイトも言えるようになりました。……それは良い事なのか?w

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

≪VOCALOID≫的 季節の事情【カイマス小ネタSS】

ハロウィンが終わって、11月にブログの拍手に入れてた小ネタSSです。
冒頭にも書きましたが、『KAos~』の≪VOCALOID≫設定ネタ。本編書く前のメモから拾ってきました。
ログまとめ恒例になってますが、今回も6本目はピアプロ用に追加してます。

夏事情&冬事情、という事で、時系列的には『KAos~』本編終了後になります。
なので基本的にイチャイチャ×2してますね。あと兄さんがバカイト寄りにw
「3」でうっかり鼻血出してますが、これを皮切りに徐々に日常茶飯事と化していき、ハロウィンの頃にはすっかり慣れたものにw
……物凄くどうでもいい裏話ですね。

閲覧数:699

投稿日:2010/11/30 23:46:14

文字数:2,590文字

カテゴリ:小説

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    ご意見・ご感想

    こんばんは、藍流さん。遅ればせながら読ませて頂きました!

    アリです!(何

    いいですね、この話。なんかすっごく心が潤いました。
    僕は他人のノロケ話とか、けっこう聞くの好きな方でして。幸せのお裾分けをもらいつつ、「うまいことやりやがってコンチクショウ!」と煽るのがすごく好きでしてw 今回はまさにそんな気分を味あわせて頂きました。
    いいなぁ、俺も次はこんなの書きたいなぁ……。ともかく、ごちそうさまでした!
    カイトのくせに生意気だ、祝ってやる!w

    2010/12/03 23:38:19

    • 藍流

      藍流

      こんばんは時給さん、読んでいただいてありがとうございます!
      アリですか! 良かった!w

      イチャイチャ書くのが苦手と言いつつ、嫌いではないのですw
      本編より先にこういうネタ出しをしてたので、『ここ』を目指して『KAos?』を書いてました。
      私も読んだり聞いたりは好きですね?。ほのぼのというか、何でもなく幸せな日常みたいな話。
      このふたりは、まだ暫くこのテのネタでちょこちょこ書いていく予定です。
      とりあえず次はクリスマスネタが待機中です! でもハロウィン以上の糖度になっちゃったので危険かもしれませんw

      時給さんの書かれるのも読んでみたいですー! 是非是非!

      2010/12/04 01:29:22

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