眠りから醒めた 暗闇の部屋に一人
手探りで探した明かりは どこにもなかった

窓辺から射し込む光に 導かれ
私はカーテンを 開けた

三日月の赤月は やがて
その光を強め
黒雲に消されてしまう

妖しく光る その赤月が
今の自分には 私の中に廻る
鮮血のように見えた


冷えた窓に触れさせた 手が
温もりを 求め出す

ふと思い出す貴方の 顔
寂しそうな顔で別れた あの日

あの日繋げなかった手が 今は
こんなにも貴方を 求めているなんて

繋いだこの手ごと
貴方のものになりたい
夢の中でもいい 吸い込んで

この淡い想いに 終止符を打って
何もかもから 私を連れ去って


ふわふわ 浮かぶ貴方への想い
今更になって気付いた この痛み
だけどこの想いは 貴方へは届かない
私だけの 秘密の夜

窓越しの星空に映る 貴方の顔
痛くなる胸の苦しみに 私は狂いそうで
届けたら壊れてしまう 貴方の笑顔に
私は少しだけ現実に いられるような気がした

頬を伝う冷たい涙を拭って
私は眠りにつく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

切なさの果て

2008.08.12.
テーマ:思春期の片想い

恋愛・恋心のもどかしさや恐怖、儚さというのを思い出してすらーっと書き連ねてみました。
過去に2年間片想いしていた人がいましたが、結局付き合うことはできませんでした。
その頃に書いた作品が、作品一覧の後ろの方に置いてありますのでよければ…。

いつも詩を書く時には、自分で曲のイメージを浮かべながら書いているのですが、
この詩はゆっくりとしたスピードで、オルゴール&ピアノのメロディーでした。

夜の寂しさと静けさ、暗闇の怖さと悲しさの雰囲気が
実らない片想いに対しての想いと一緒に、出せていればいいなと思います。

閲覧数:127

投稿日:2008/08/12 14:35:47

文字数:446文字

カテゴリ:歌詞

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