ラプンツェルは笑わない
その黄金の髪を引きずって
囚われた『心』は笑わない
その翡翠の瞳を閉じたまま

絹のドレスの埃を払って
窓の外を覗いてごらん
小鳥が囀り 木が歌う
窓の外を覗いてごらん

飛び出した 飛び出した
ラプンツェルが部屋を出た
黄金の髪を 風に任せて
ラプンツェルが飛び出した

一つ目の ハートの扉

裸足で歩く森の小道
噎せ返るような薔薇の香に
日も差さない森の緑
ラプンツェルは泣き出した

泣き出した 泣き出した
ラプンツェルが泣き出した
だって誰もいないんだもの
だって光もないんだもの
ラプンツェルは次の扉

二つ目の クローバーの扉

空に響いた笑い声
ピエロにライオン 火の輪くぐり
周りが笑うその中で
ラプンツェルは泣き出した

泣き出した 泣き出した
ラプンツェルが泣き出した
だってみんな笑うんだもの
笑った仮面の様だもの
ラプンツェルは次の扉

三つ目の ダイヤの扉

彼女に手を差し出すのは
明るい街に明るい人々
建物に影さえないそこで
ラプンツェルは泣き出した

泣き出した 泣き出した
ラプンツェルが泣き出した
みんな優しすぎるんだもの
裏のない人なんていないのに!
ラプンツェルは次の扉

四つ目の スペードの扉

天突く天突く 天天突く
その黄金の髪求め
人々は我先手を伸ばす
ラプンツェルは泣き出した

泣き出した 泣き出した
ラプンツェルが泣き出した
だって暗くて怖いもの
人の欲望は醜いもの
ラプンツェルは逃げ出した

逃げて 逃げて 森の奥
目指すは 目指すは 最後の いつもの

J-ジョーカー-の扉

泣き止んだ 泣き止んだ
ラプンツェルが泣き止んだ
あぁ結局私はいつまでも
ここから離れられないの
ラプンツェルは目を閉じた

この眼は全てを見るけれど
この瞳は何も視ないのね
どんな扉を開けたって
私は最後に目を閉じる

ラプンツェルは笑わない
黄金の髪を揺らめかせ
閉じた『心』は笑わない
隙間から涙を零すだけ

ラプンツェルは笑わない
黄金の髪を爪繰って
囚われた『心』は笑わない
その翡翠の瞳を閉じたまま

おやすみなさい
塔に囚われたラプンツェル
おやすみなさい
塔に縋ったラプンツェル

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ラプンツェル

童話との関係はなし。
コラボの作品です。

閲覧数:151

投稿日:2008/11/04 23:03:46

文字数:930文字

カテゴリ:歌詞

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