眼前を通り過ぎる風
感じた気持ちを言葉に出来たなら
こんなに悩まなかったかな

君を取り返す方法を
幾つも考えたんだ
情けないくらい沢山泣いた
眠れない夜を何度も過ごしたのに
何も浮かばなくて

通知で光る一瞬を期待しながら
液晶画面を睨んでる
口端にギュッと力込めて
迫り上がる熱が零れないように
今日こそは、って指先で祈る


鼻先を擽る花びら
すべて承認して笑ったとしても
それを許さない君が好きだった

僕のために叱ってくれたのに
本音が見えなくて流した
当たり前を信じ切って
眩しい朝を何度も過ごせたのに
何も気付けなくて

通知で光る瞬間、期待しながら
液晶画面に触れてみた
眉間にギュッと線を刻んで
君から始めた終わりが
現実に浸透しなくて
止まる指先は行き場を失くす


理解と享受は違くて
君の言葉を どう解釈したら良いか
ほら、また眠れない夜が始まる
君のせいだ 君のせいだ
君のせい、なんだ……


通知で光る一瞬を期待しながら
液晶画面を睨んでる
口端にギュッと力込めて
燻る熱が零れないように
今日こそは、って指先で祈る


理解と享受の間で揺れる
君の言葉を 記憶と重ねてみた
僕のせいだ 僕のせいだ
僕のせい、だよね……


瞼をギュッと閉じて
共存した日々に別れを告げて
新しい始まりへと歩き出す君の幸せを祈る
ただ ひたすら
祈り続ける


2023.02.12
Minto.K

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

祈り

彼はただ後悔と希望の中で祈る。

去っていく大切な人への後悔と切なさを表現した詩です。

閲覧数:92

投稿日:2023/02/24 00:03:15

文字数:606文字

カテゴリ:歌詞

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