#1-1 「みんなを起こして」
ある日の朝
リビングのドアが開き、初音ミクが入ってきた
「あ、がくぽさん。おはようございます。」
そこにはすでに神威がくぽがいて、朝ごはんの仕度をしていた
「あ、ミク殿、おはよう。」
「がくぽさん、早いですね。あれ?今日の朝ごはんの当番は私ですよ?」
ミクはがくぽに近付いて言った
「あぁ、いいんでござるよ。今日は早く目が覚めて、自慢のナス菜園の世話をしていたので、そこで採れたナスをみんなに食べてもらいたかったのでござるよ。」
がくぽは満面の笑顔だった
「さぁ、ミク殿。もうすぐ、朝食ができるでござるよ。みんなを起こして来てくれるでござるか?」
「わかりました」
ミクはそう言うと、トタトタと階段を上って、みんなの部屋の前に立つと大声で
「みんな、おはよーー!朝食だよーー!起きてーーー!」
と、叫んだ。
…
……
………
しばらくすると、一つの部屋から鏡音レンが出てきた
「あ、レン君、おはよ。」
「ふわぁ~…おはよ。ミク姉。」
レンは眠そうにあくびをしながら、ミクに挨拶した
「レン君、寝ぐせついてるよ。眠そうだし、顔を洗ってシャッキリしてきたら?」
「…うん。わかった。…ふあ~。」
レンはそういうと、下の階に下りて行った
…
……
また、少ししたら、また一つのドアが開いて中から巡音ルカが出てきた
「あら、ミクちゃん。おはよう。」
「おはよう、ルカさん。」
ルカは挨拶をすると下に下りて行った。彼女は髪形も服装も完璧な状態だった
「さすが、ルカさんだなぁ。大人って感じ。」
ミクが感心していると、またドアが開く
「あ、リンちゃん。おはよ」
振り返ってみると、中から出てきたのは鏡音リンだった
「ふわぁ~…ミク姉。おはよ」
リンは眠そうにあくびをしながら、ミクに挨拶した
「リンちゃん、寝ぐせついてるよ。眠そうだし、顔を洗ってシャッキリしてきたら?」
「…うん。わかった。…ふあ~。」
リンはそういうと、下の階に下りて行った
……
(あれ?なんか、デジャヴ?)
ミクはさすが双子だなと感じた
…
……
………
……………
しばらく待ったが、他に誰も出てこない
「しょうがないなぁ…」
そういうと、ミクは一つの部屋に入った
そして、その部屋で寝ていた弱音ハクの体を揺すりながら起こそうとした
しかし、ハクは布団を頭からかぶって、起きる気を見せなかった
ミクは諦めて、次の部屋に向かった
「次はメイコ姉さんの部屋っと…」
ドアを開けようとした
しかし、入口の扉が半分しか開かない
ミクは何か引っかかってるのかなと思い、目線を下にやった
「え?メ、メイコ姉さん?!」
なんと、扉の前でうつぶせに倒れてドアに引っかかっていたのは、その部屋の主のメイコだった。
「メイコ姉さん!!どうしたの!?大丈夫!?」
ミクは驚いて、メイコに向かって叫んだ
するとメイコから
「うーん……酒…どんどん…もってこい…むにゃ」
という寝言が聞こえた
ミクは何もなかったことにして、ドアをパタンと閉めた
次にミクが向かったのはカイトの部屋だった
「カイト兄さん、起きて!ごはんだよ!」
しかし、カイトは起きない
「………カイト兄さん、アイスあるよ」
「なに!!!?」
ミクがつぶやくと同時に、カイトがガバっと起き上がった
「あ、おはよ、カイト兄さん」
「あ、おはよ、ミク。で、アイスはどこだ?」
「…あぁ、それはカイト兄さんを起こすためのウ……」
「あ!わかった!キッチンの冷蔵庫の中だな!よーし、待ってろ!僕のアイス!!」
そういうとカイトはものすごい勢いで階段を駆け下りていった
…
……
「ま、いっか」
ミクはこれで全ての部屋を回ったので、自分もリビングに戻っていった
コメント3
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もっと見る#5-2「みんなから注目を」
時間稼ぎ班:ミク、リン、レン
彼らは、新しい入居者が間もなく着くという駅にやってきた
「あのさ、ミク姉…俺、重要なことに気がついたんだけどさ…」
「なに?レン君?」
「新しい子って…どんな子?」
「あ…」
そう、彼らは新しい子がどんな子か…男か女かさえも知らなかった
「...みんなでボーカロイド観察(仮)#5-2
しるる
#4-1「みんな!飲むわよ!」
ある休日前日の夜中、子供たちとルカが自室でベッドにもぐったころ
「さぁ!今日も飲むわよ~!!」
メイコは手に持っていた酒瓶をテーブルの上にドンと乱暴に置いた
「は!はいぃぃ。」
ハクはビクッと驚き、少し涙目になりながら返事をした
「メイコ殿、一つよろしいでござるか?」...みんなでボーカロイド観察(仮)#4-1
しるる
#4-3「悩みはみんなもっている」
「ったく!男どもはなさけないんだから!」
カイトはエビ固めを決められ、そのまま気絶した
「…そうですねぇ」
ハクはお酒を水のように流し込む
しかし、彼女は少し頬が赤らむ程度で意識もはっきりとしており、到底2升も飲んだ人には見えない
「ねぇ、ハク。」
「え?…はい?...みんなでボーカロイド観察(仮)#4-3
しるる
#3「成長」
僕は村の人が用意してくれた小さな空き家を利用して診療所を開設した
正直、医師としての経験がまだまだ浅い僕だったが、それでも精一杯やることをやった
そして、僕がここに来て二カ月が過ぎ、仕事にも少しずつ慣れてきたころだった
診療所が休みの日
僕は孤児院の廊下にあるベランダに出て外を眺めてい...妖精の毒#3
しるる
#5-1「みんなで手分けして」
ある日の昼下がり
「みんな、ちょっと下のリビングに集まって」
という、メイコの声が下の階から聞こえた
そしてみんなが、なんだなんだといった具合にリビングに集まった
「今日、この寮に新しい子が来ることになってるの」
「えええぇぇ!」
メイコの発言にみんな驚いた
「私たち...みんなでボーカロイド観察(仮)#5-1
しるる
#5-3「みんなにもアイスを」
買い出し班:カイト、ハク
2人は近くのスーパーにきていた
「ねぇ、ハクさんはどのアイスが好き?」
「…え?」
「やっぱり、歓迎会にはアイスは必須でしょ!バニラ?チョコ?抹茶?ミント?」
「え、あの…カイトさん…」
ハクは歯切れ悪く呼びかける
「ん?なに?…あぁ!そうか...みんなでボーカロイド観察(仮)#5-3
しるる
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ご意見・ご感想
しるる
その他
あー、約二年たって読み返すと……ひどいなwww
2014/02/01 13:10:15
june
ご意見・ご感想
めーちゃんに対してミクの対応ナイスww
鏡音は「さすが双子」と言わざるを得ないですな。
そして、兄さん釣られすぎww
ミクの話を聞きなさいww
2012/04/15 22:05:27
しるる
コメントありがとですww
めーちゃんかわいいです
ふたごかわいいです
みくかわいいです
みんなかわいいでs(強制終了)
2012/04/17 18:34:48
美里
ご意見・ご感想
デジャヴwwさすが鏡音ww
というか、畑じゃなくて菜園なのが凄いwwさすががくぽ
あと、カイトに一つ言っておこう!
「アイスは冷蔵庫にいれちゃだめだよ」
…寝ぼけてたんでしょうかね?
2012/02/06 18:48:15
しるる
ぎくっ
い、いや…ほら、冷蔵庫って冷凍庫もついてるじゃない
だから…ねww
読み始めてくれてありがとうございます
長いので、ゆっくり読んでくださいww
2012/02/06 22:55:35