カタワレボシ
図鑑の端っこ 僕が黙って指差す
それを笑って 君が「あれ!」って指差す
泣かないで とか 言わずに 君は無邪気に
ただ 楽しそうに 私 好きだから
言葉は魔法なの って夜を指差し
誰かが繋いだ神話の詩を
星から星へと流れる指先
あの光の向こう 僕らの惑星《ホシ》とか
市道の端っこ 君がスキップで進む
それに怒って 僕が尖った泣き声
星なんて きっと役立たず 大人になる
君はそれでも 僕の手を取るから
二人で駆ければ いつかは翔べるよ
夜空に零れた 僕の涙を
大人の世界を 密かに抜け出し
丘の上 僕ら 逸れた星だね
「私 君と二人 寝転がったり
星になったり するのが好き!
それでも もし 君がそんなに
星のこと 嫌いなら」
僕の本棚に君の星図鑑
夜空の新月 言葉は――
僕ラの魔法だよ! って外へ飛び出し
一人より二人 零れる心(うら)を
あの日 指先でなぞった星空
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